情報開示避け株大量取得、委託のゴールドマンがデリバティブ活用
ロイター / 2023年8月18日 17時3分
8月17日、イタリアのアニェッリ家の投資会社エクソールがオランダの医療機器大手フィリップスの株式15%を通常必要となる情報開示を行わずに取得したことを巡り、エクソールから委託を受けたゴールドマン・サックスがデリバティブ取引を通じてフィリップス株を取得していたことが明らかになった。写真は2018年8月、オランダのベストにあるフィリップスの本社で撮影(2023年 ロイター/Piroschka van de Wouw)
[アムステルダム 15日 ロイター] - イタリアのアニェッリ家の投資会社エクソールがオランダの医療機器大手フィリップスの株式15%を通常必要となる情報開示を行わずに取得したことを巡り、エクソールから委託を受けたゴールドマン・サックスがデリバティブ取引を通じてフィリップス株を取得していたことが明らかになった。
エクソールとフィリップスの今週の発表によると、エクソールは約28億ドルでフィリップス株の15%を取得し、筆頭株主となった。エクソールによる出資は市場でフィリップスへの信任票と受け止められ、フィリップス株は値上がりした。
オランダの金融市場のルールでは通常、一企業が3%、5%、10%、15%を超えるオランダ企業の株式を取得した場合、情報開示が必要になるが、今回のケースでは情報開示は行われなった。
今週公表された米証券取引委員会(SEC)の文書によると、エクソールはまず6月30日までにフィリップス株の2.99%を取得。情報開示義務はなかった。
16日遅く公表されたオランダ金融市場庁(AFM)の文書によると、ゴールドマンは、コールオプション9500万枚などデリバティブ取引を通じてフィリップス株の12.11%を取得していた。
関係筋は今週、ゴールドマンがエクソールの委託で取引を行っていたことを明らかにしている。
フィリップスはエクソールの出資を歓迎。エクソールは出資比率を20%以内に抑える契約に調印しており、完全買収の可能性は排除されている。
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