ゴールデンウイークの渋滞は解消できる! 「渋滞学」の専門家が指南「誰でもできそうな方法」
J-CASTニュース / 2024年5月1日 18時30分
渋滞に巻き込まれたトラック
ゴールデンウイーク後半の4連休が控える。気になるのは道路の渋滞だ。NEXCO東日本は、下り方面は2024年5月3日朝8時をピークに東北道羽生PAから40キロ、上り方面は5日16時に関越道・高坂SAを先頭に40キロの渋滞を予測している。
渋滞学を研究する東京大学・西成活裕教授を取材。渋滞発生のメカニズムや、よく発生する場所について聞いた。
渋滞の起こりやすい場所は
渋滞対策について、国土交通省のウェブサイトで調べてみた。同省では高速道路において、NEXCOデータと都市高速データを収集の上、全国と3大都市圏で渋滞多発箇所、特定日・特定時間帯の混雑箇所を抽出。対策として「路肩の柔軟な運用」(暫定三車線化)、「付加車線の設置」(合流車線の延長)、「勾配のある高速道路サグ部での自発光式ペースメーカーの設置」を行っている。
東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻で、渋滞学を研究する西成活裕教授に、渋滞の起こりやすい場所を聞いた。答えは、「緩い勾配の入り口」と「トンネル」。
原理はこうだ。緩い登り坂の場合、運転手が勾配に気づかずにいると車のスピードがどんどん落ちていく、それを見た後続車がブレーキを踏む、そしてその後ろの車もブレーキを踏む......。こうした減速が連鎖的に起こると、最終的には車が止まるほどのブレーキの大きさになって、渋滞の発端になるという。
トンネルでは、暗さと狭さが要因になって10%ほど速度が落ち、渋滞の原因になりやすいと西成教授。渋滞発生場所として有名なのが、東京都八王子市の小仏トンネルだ。
ポイントは車間距離
これまでで最長の渋滞は、名神高速から東名高速で150キロメートルに及んだという。理由は、降雪だ。西成教授は、「100キロメートルを超える渋滞がたびたび起こりますが、自然渋滞というよりも気象現象が影響しているものが多い」と答えた。
実は、渋滞を解消する方法はある。
「車間距離を各車が40メートル以上取ることで、渋滞が起こらないことが研究の結果わかっています」
車間距離40メートル以上なら混雑も、事故も減ると西成教授。ゴールデンウイーク中の運転で、「焦らず40メートルのゆとりある車間距離を守れば、渋滞も起きず早く帰ってくることができるかもしれませんね」と話した。
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