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不動産会社の女性経営者が教える! 賃貸物件で起きやすい「ご近所トラブル」と「対策法」

ananweb / 2024年4月27日 20時40分

不動産会社の女性経営者が教える! 賃貸物件で起きやすい「ご近所トラブル」と「対策法」

新生活を始めるうえで、できることならご近所トラブルには遭いたくないですよね。今回は、女性に特化した不動産会社を経営する 平出雅美さんに「賃貸物件のご近所トラブル」をテーマに、実際にはどんなトラブルが多いのか、ご近所さんとコミュニケーションはとるべきなのか、入居したらしておくべきトラブル対策について教えてもらいました。不動産のプロの本音、参考になること間違いなしです。

不動産会社の女性経営者が教える! 賃貸物件で起きやすい「ご近所トラブル」と「対策法」



【女性が知っておくべき「賃貸物件」基本のき】vol.53



――実際に賃貸物件には、どのようなご近所トラブルが多いでしょうか? 平出さんの実体験がもしありましたら教えてください!

1.「騒音トラブル」



平出さん 1番多いのは“騒音”によるトラブルですね。騒音の内容としては足音、洗濯機や掃除機などの生活音、ゲーム音、ペットの鳴き声などさまざまです。最近では、個人で動画撮影やライブ配信をしている人が珍しくなくなったこともあり、楽器ではなく人の声でも、トラブルの元になっています。私の実体験としては、学生が多いマンションに住んでいたときに毎晩お酒を飲んで騒いでいる部屋があり、他の入居者が警察を呼んでいたことがありました。

2.「ゴミ捨てトラブル」



平出さん 次に多いのは“ゴミ捨て”に関するトラブル。管理人が常駐している物件であれば、ゴミを片付けてくれたり、使い方の悪い住人に注意をしてくれるためキレイに保たれるのですが、ゴミ捨て場しかない場合、分別していなかったり、ルールを守らずに粗大ゴミを捨てていたりなどの問題も多いです。私が以前住んでいた物件は管理人がいなかったため、廊下に自転車が放置されていたり、荷物が放置されていて通行の邪魔になっていました。管理人がいないマンションだとゴミのトラブルは起きやすいです。



――賃貸物件に住む際、同じマンションの住人などご近所さんとコミュニケーションはとるべきだと思いますか? 引っ越しをしたら挨拶には行くべきかについても平出さんの意見を教えてください。



平出さん お子さんがいるかたは挨拶はしておいた方がいいと思います。『子どもがいますので、気になる場合は言ってください』と挨拶をしておけば、何かあってもご近所さんに理解してもらえる場合も多いです。逆に単身者でしたら、挨拶の必要はないと思います。女性のひとり暮らしの場合ですと、安易にご近所付き合いをするのは危険を伴う場合も。私の友人は、近所のバーでお酒を飲んでいたら、他の男性客に強引に家まで送ると言われて無理矢理家までついてこられたと聞きました…。近所に馴染みのお店があると友人が増えていいこともあるのですが、最初は警戒心を強くもっておいた方がいいです。

また、同じ物件または隣に大家さんが住んでいる場合もあるため、そういった場合は引っ越し時に挨拶をし、入居後も顔を合わせた際には挨拶するなど最低限のコミュニケーションをとるようにすることをおすすめします。以前、お客様でひとり暮らしの女性だということで、大家さんが気にかけて防犯の鍵を追加で設置してくれたケースがありました。



――実際に賃貸物件に住む人は、ご近所付き合いをしていないケースが多いですか?



平出さん 地域や家族構成によって差はあると思いますが、私が担当している東京23区内の賃貸物件の場合ですと、ご近所付き合いはされていない人の方が多いと思います。



――ご近所トラブルを防ぐために「入居したらしておいたほうがいい対策」を教えてください!

1.「フローリングの床にはマットを敷く」



平出さん 物件によっては、下の階に足音などの生活音が響きやすいことも。そのため、フローリングの場合はカーペットやマットを敷いておくと安心できます。防音に特化したマットもありますし、マットを敷けない廊下などはスリッパを使うなど気を付けることで対策に。他にも、壁に取り付ける防音パネルや防音効果のあるカーテンもありますので、映画や音楽をヘッドホンなしで楽しみたい人にもおすすめです。

2.「家具の配置を工夫する」



平出さん 壁側に本棚やタンスなどの家具を置くことで、結果的に防音になるなど、家具の配置を工夫することで対策になります。例えば、テレビやオーディオ機器は、ご自身の部屋が角部屋ならば、隣の部屋の壁側に置かず、外壁側に設置するといいです。隣の家の間取りを確認してから、ご自身のテレビやオーディオ機器の配置を考えることで騒音の原因となる音を少なくすることができます。

3.「深夜の生活音に注意する」



平出さん 当たり前のことではありますが、多くの人が寝ている深夜や早朝は、洗濯や掃除などの生活音が大きい家事は控えた方がいいです。棚の組み立てや模様替えなどは、どうしても音が出てしまうことはあると思いますので、なるべく日中に行うようにしてください。

4.「浴室の音は漏れやすいので注意」



平出さん 浴室でスマホを見たり、音楽を聴いたりする人がいますが、浴室は換気扇を通じて音が漏れやすいので注意してください。浴室で大きな声で歌を歌っていると、近隣のお部屋に丸聞こえになってしまいトラブルにつながってしまう場合もあります。

5.「音を出す部屋は窓を開けない」



平出さん 換気をしたいと、窓を開けている人がいますが、窓からテレビの音や会話などはかなり漏れてしまいますので、近隣と距離が近い物件や間取りの場合には音を出すときは窓を閉めた方がいいです。



――もし、実際にご近所トラブルに巻き込まれてしまったら、できる対策はありますか?



平出さん トラブルを起こしている入居者と直接やり取りするのはやめた方がいいです。管理人に事情を説明して、注意を促す文書の投函や、共用部の張り紙など、何かしらの対策をしてもらってください。普通の管理会社であれば、情報を提供した入居者の情報は明かしませんし、あくまで近隣の人からの苦情として対応してくれます。もし、今トラブルにあってしまっている場合は、写真、ボイスレコーダー、メモなどでなるべく細かく状況を証拠として記録しておくようにしましょう。

楽しい新生活を始めるために知っておこう

いかがでしたか。ひとり暮らしの物件探しは賢く丁寧な対策を。引っ越しを検討している人は、今回のポイントをぜひ参考にしてみてください。



教えてくれた人
株式会社東京女性不動産 代表取締役社長 平出雅美さん

宅地建物取引士所持。不動産歴3年目、2021年11月に「東京女性不動産」を開業。
東京女性不動産は、安心してお部屋探しができることを第一に、相談から契約まですべて女性スタッフが担当。女性一人での東京のお部屋探しを、女性ならではの視点で親身にサポートしています。LINEでの相談もできます。安心して新生活を始められるように、ストーカー保険の提案やRefaプレゼントなどのサービスもあって、さすが女性にやさしい! 電子書籍「宅建の教科書」がKindleにて好評発売中。

文・市岡彩香
anan web、anan Beauty+を中心に執筆するフリーライター。これまでに取材した人数はタレントや経営者を含め500名以上。インタビューライター、フードライターとして活動中。

©Dzianis Vasilyeu/Adobe

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