透明トレイ最高かよ! CD再生を心底楽しめるプレーヤーにグッときた「Instant Disk Audio-CP2」【実機レビュー】
ASCII.jp / 2024年2月15日 18時0分
レトロガジェットに、たやすく「ホイホイ」されるジャイアン鈴木です。筆者はアナログレコード、CDと共に育ってきた昭和世代であり、サブスクで数多くの音楽に触れられる世代を本当に羨ましく思いつつ、ひとりグラス(くわ茶)を傾ける夜には、CDのジャケット、盤面を眺めて、ちょっとセンチメンタルな気分になったりすることもあるのです。
というわけで今回は、回転する光学メディアの煌めきを鑑賞しつつ、実体ある音楽に触れる喜びを味わえるCDプレーヤー「Instant Disk Audio-CP2」をレビューします。なに言っているのかわからない? 同感です!
スピーカー&バッテリー内蔵 携帯可能なCDプレーヤー
「Instant Disk Audio-CP2」はスピーカーとバッテリーを内蔵する携帯可能なCDプレーヤー。サイズは225×140×27mm、重量は454g。カラーは今回お借りしたブラックと、ホワイトが用意されています。
バッテリーは1800mAhを内蔵しており、Bluetooth接続時には7~8時間、スピーカー使用時には6~7時間の音楽再生が可能です。Bluetooth規格はバージョン5.1に対応しており、Bluetoothスピーカー、ヘッドフォン経由で再生可能です。ただし、スマートフォンから本製品に接続し、音楽などを再生することはできません。あくまでもCD再生機という立ち位置なわけですね。
ディスクサイズは12cmと8cmに対応し、フォーマットはCD/CD-R/CD-RW/MP3をサポート。再生コントロールは前トラック、再生/一時停止、次トラック、停止ボタンが用意され、また1曲ループ再生、全曲再生、全曲ループ再生を切り替えるモードスイッチが背面に用意されています。マニュアルを読むまでもない、非常にわかりやすいデザインです。
スピーカーは、40mmフルレンジスピーカー×1と「低音ダイヤフラム」で構成。低音ダイヤフラムは振動板で、低音を強化するために搭載されています。
ユニークなのが、ジャケット(歌詞カード)を入れて飾るためのトレイと、背面のネジ穴(M4ネジ対応×2)が装備されていること。オプションで「Wall Mount 壁掛けアクセサリー」が用意されているので、インテリアに溶け込むように絵を飾るがごとく、壁にジャケットを飾ることができるのですね(もちろん、CDを見せたまま飾ってもカッコイイです)。
いわゆる「ポータブルCDプレーヤー」と比べると、スピーカー部分が合体しているようなサイズ感です。しかし、家の中を移動していろんな場所で聴くというのがコンセプトなので、個人的には「Instant Disk Audio-CP2」が大きいとは思いませんでした。厚みが27mmに抑えられているので、ノートパソコンや本などと一緒に抱えても持ちやすいですね。
盤面全体が透けて見える透明トレイが So Cute!(←昭和歌謡的表現)
「Instant Disk Audio-CP2」で一番気に入ったのが、盤面全体が透けて見える透明トレイ。アナログレコードプレーヤーと同じように、盤面デザインを愛でられるのがサイコー。まあサブスクでもジャケット画像が表示されますが、スマホで見ると小さいじゃないですか? 12cmのこのサイズ感がとてもよいのですよ。
とはいえ、再生していたら盤面なんか見えなく、なくなくない? ……という方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心を! 「Instant Disk Audio-CP2」はCDを先読みするので、再生してから一定時間が経過すると回転が止まるんです。そこでじっくりと盤面のデザインを愛でられますよ。
音質については個人的には十分満足。40mmフルレンジスピーカーと低音ダイヤフラムで構成されたスピーカーからは、バランスのいい音が再生されます。比べるのは失礼ですが、5000円前後の薄型ラジカセよりは全然いい音かと。ちょっと音量が小さいかなーと思ったりもしますが、音を破綻させないためにこのぐらいのバランスの良い音量に留めているのだと推察します。
試しに、ライト・セッド・フレッド(英Right Said Fred)のアルバム「UP」に収録されたダンスミュージック「I’M TO SEXY」を最大音量で再生したところ、簡易騒音計に表示された最大音量は76.0dBA(50mcの距離で測定)でした。室内でひとり聴くなら十分。屋外では、ちょっと物足りないかも?
多機能ラジカセと違い、 CDを楽しむことに特化したプレーヤーです
個人的に、「Instant Disk Audio-CP2」が非常に気に入りましたよ! エモ度は文句なしの100点、レトロ度は95点です。樹脂製ボディーはちょっとチープな質感ではありますが、無駄な装飾がなく、ボタンのデザインもかわいい。特にブルートゥースボタンの「B」がいい感じです。
1万円を切る多機能ラジカセに比べると、単機能な「Instant Disk Audio-CP2」は割高に感じるかもしれません。でも、リラックスして聴ける自然なサウンドが好印象。きっとスピーカーの設計に無理がないんでしょうね。
CDを聴くことと、盤面や歌詞カードを愛でることに特化した「Instant Disk Audio-CP2」は、仕事抜きで強くオススメできる1台。WhiteとBlackのどちらを買うかは悩ましいところですが、手持ちのCDの盤面デザインをチェックして、マッチするカラーを選びましょう! 私もアスキーの原稿料が振り込まれたら、各部屋に1台ずつ導入して飾りたいと思います。
この記事を書いた人──ジャイアン鈴木
EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始した。
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