加入は必須！バイクの任意保険料は、一体どうやって決まるのか？

バイクに乗る上では日頃から安全運転を心掛けたいですが、万が一の事故に備えてバイク保険に加入しておくことも大切です。バイクの保険料は補償内容等によって異なりますが、そもそもどのようにして決められているのでしょうか。

■バイク保険の料金はどうやって決まる？

　バイクに乗るなら加入が必須の自賠責保険に加え、任意保険にも加入しておいた方が良いでしょう。

　そんな任意保険は、種類によってさまざまな料金が設定されています。しかし、それらがどういった基準で設定されているのか知らない人も多いはず。そこで、バイク向け任意保険の保険料はどのようにして決められているのかを、徹底解説します。

年齢や走行距離、事故の有無などにより決まるバイク保険の保険料

　大手損害保険会社であるアクサダイレクトの担当者は、次のように話します。

「バイクの保険料は、たとえ同じ内容でも対象者の年齢や免許の色などによって変わります。また、弊社の場合は走行距離に応じて保険料を設定しているので、走行距離が短ければその分保険料も安くなります」

　また、大手保険会社チューリッヒの公式ホームページにも、「バイクの任意保険を契約する際には、年間予定走行距離を伝える必要があり、走行距離によって保険料が変わります」と記載。

　走行距離に応じて保険料が変わる理由としては、バイクの走行距離が長ければその分事故のリスクも高まるという要因が挙げられます。

　また、チューリッヒの公式ホームページには、次のようにも記載されています。

「走行距離は細かく伝えるのではなく、3000km超から5000km以下、無制限といった形で複数の区分に分けられていることが多いです。保険会社によっては、1000kmごとのように細かく分けられているケースもあります。契約時には走行距離の目安を申告し、契約中に年間予定走行距離を超える場合は契約変更をおこなう必要があります」

　もしも契約時に伝えた走行距離と、実際に走行した距離が大きく異なる場合は告知義務違反となり、契約が解除されることも。契約が解除されると、事故に遭った際に保険金や給付金が支払われることはありません。

　保険を契約する際は、バイクに乗る用途や頻度・走行距離などについて、十分にイメージを固めておくようにしましょう。

　ちなみにホームページ内に、用途ごとの走行距離の目安を記載している保険会社も多いので、走行距離のイメージが掴みにくいという人は、参考にしてみるのも良いでしょう。

■契約者によっても変わる保険料

　また、アクサダイレクトの担当者は、「バイクやクルマの保険には、等級というものがあります」とも話します。

　等級制度は、過去に事故を起こした履歴などから運転者の事故リスクを計算すし、保険料を決定する仕組み。一般的にバイク保険の等級は1等級から20等級まであり、数字が大きくなればなるほど保険料の割引率が高くなります。

　具体的には加入した当初は6等級から始まり、契約してから1年間無事故であれば、等級がひとつ上がっていくイメージです。

バイク保険は事故の有無で等級が上下する

　一方で、事故を起こしてしまうと翌年度の等級が下がるのですが、等級がどれほど下がるかは事故内容によって異なります。

　例えば、契約車両が盗難されたり、台風・地震といった災害による破損で車両保険を使ったりした場合は、「1等級ダウン事故」に該当。対人・対物・車両事故を起こしてしまい、対人賠償保険や対物賠償保険などを利用すると、「3等級ダウン事故」となり、等級が3つ下がります。

　つまり、バイクの保険料は、事故を起こさなければその分来年の保険料が安くなり、事故を起こしてしまった場合、保険料は高くなってしまうという訳。

　なお、人身傷害などで特約のみを使用した場合などは、事故が発生しても等級に影響しない「ノーカウント事故」として扱われることもあるので、契約内容をよく読んで保険を適応するかを考えると良いでしょう。

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　バイク保険は、等級や走行距離などによって保険料が変わります。まだバイク保険に加入していないという人も、今後バイクの購入を検討している人も、もしもの時に備えて、自分に合ったバイク保険に加入しておくと良いでしょう。