1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

免許取得で車を購入、車両保険はいる?いらない?

MONEYPLUS / 2024年5月2日 18時0分

写真

免許取得で車を購入、車両保険はいる?いらない?

免許を取得したばかりの自動車保険料は、とても高額になりがちです。やむを得ず、車両保険はがまんするというひともいます。しかし、初心者の事故リスクは高く、事故時の修理代は家計負担を重くします。リスクに備えつつ保険料を抑えるポイントを紹介します。


車両保険とは

自動車保険には事故を起こしてしまった時、他人にケガをさせてしまった、他人の物を壊してしまった、などの賠償責任を補償する部分と、自分のケガや自分の車両の損害を補償する部分にわかれます。

車両保険は、自分の車両に損害が生じた場合の修理代を支払う保険です。保険のパンフレットには「ご契約のお車が衝突、接触等の事故によって損害を被った場合に、車両保険金額を限度に保険金をお支払します」と記載されています。

衝突、接触等と書かれていますが、他にも、盗難、火災、飛び石、いたずらなど、さまざまな原因による車の損害に対応できるのが車両保険です。

データで見る交通事故の実態

画像:(政府統計ポータルサイト) 2022年度 原付以上運転者(第1当事者)の年齢層別免許保有者10万人当たり交通事故件数の推移データよりグラフ作成

全国の都道府県警察から報告された資料により作成した公的統計によると、若年層の交通事故が目立って多いことがわかります。16歳~19歳は原付による事故も含まれていますが、20~25歳では、事故が多いとされる80歳以上の高齢者に比べても、交通事故が多いことがわかります。この統計は警察に届出のあった事故ですから、相手のいない自損事故を含めると、さらに多くなるのではと推測されます。

このデータからみても、車の修理代を補償する車両保険は、保険料が高くても、加入しておきたい補償のひとつです。

車両保険の種類

車両保険にはどのような種類があるのでしょうか。

  1. 一般補償 以下が原因の事故によって車両損害を被った場合支払います
    他の自動車との衝突・接触
    自転車等の乗用具との衝突・接触
    歩行者や動物との衝突・接触
    火災・爆発
    盗難
    騒擾・労働争議に伴う暴力行為・破壊行為
    台風・竜巻・洪水・高潮
    落書きやいたずらによる損害
    飛来中、落下中の他物との衝突
    その他の偶然な事故
    電柱・ガードレールなど他物との衝突・接触
    墜落・転覆

  2. 限定補償
    一般補償の内、電柱・ガードレールなど他物との衝突・接触、いわゆる自損事故が対象外です。また、墜落・転覆も対象から外れます。
    保険会社によっては、自転車との衝突・接触が対象外の場合もありますので、保険会社によく確認しておきましょう。

どちらの補償も地震・噴火・津波による損害は対象外です。車両火災は対象ですが、地震が原因による火災は対象外です。

地震・噴火・津波による損害を補償する特約として、車両全損時定額払という特約があります。保険会社の要件を満たす損害があった場合、車両保険金額と同額の支払いはできませんが、約定した定額の支払いをするという特約です。万一の地震災害に備え、検討したい特約です。

保険料はどのくらい変わる?

本来なら、さまざまなリスクに備えた一般補償が理想ですが、保険料を少しでも抑えたい場合は限定補償も選択肢です。一般補償と限定補償の保険料はどのくらい違うのでしょうか。次の条件で計算してみます。

自家用軽四輪乗用車 
主に乗るひとの年齢18歳 
等級7S(家族に11等級以上の保険を持っていることを条件にセカンドカー割引適用)
年齢条件 年齢問わず補償 
運転者限定 なし
対人・対物 無制限補償 人身傷害 5000万円 車両保険金額75万円

一般補償を限定補償に変えると、保険料をだいぶ抑える事ができます。車両保険には免責という、自己負担額の設定があります。一般的には0-10という設定で、1年間の契約期間内で、保険適用が1回目の場合は自己負担額が0円、2回目に保険を使うことになれば、自己負担額が10万円、という設定です。この免責金額を1回目5万円に設定すると、さらに保険料を抑える事ができます。

最初の条件は運転者の限定なしにしてありますが、契約の車を本人だけが運転する限定にすると、さらに保険料は安くできます。あまりお勧めはしませんが、本人以外は運転しないことをしっかり守れれば、この方法も効果があります。

家族の等級を引継ぐことも有効な方法です。20等級の保険を持っている家族がいた場合、自動車購入時に入替し、等級を譲ったひとが、新たに7S等級から加入する方法です。譲ったひとの保険料は若干高くなりますが、年齢条件が高いはずですから、それほど高くはなりません。家族全体の保険料を考えると、譲った方がかなりお得です。

一般補償7S等級の月額22,170円と比べると、限定補償(免責5万円)20等級の保険料は月額9,400円となり、月額12,770円も安くなります。年間にすると153,240円にもなりますから、大きな節約です。


車両保険をつけるか、つけないか。つけるとしたら、補償はどの種類にするか、学生のうちは、保険料を親御さんが支払うことも多いでしょう。家族でよく相談し、検討してください。免許を取得したら、現在加入中の保険担当者に、相談することから始めてみましょう。

保険料を払いすぎていませんか? お金のプロがあなたにあった保険を診断 [by MoneyForward]

(寺田 紀代子)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください