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エティハド航空の初就航便 関西−アブダビ便のビジネスクラス!ーー2024年前半BEST7

CREA WEB / 2024年5月6日 17時0分

 2024年1~4月にCREA WEBで反響の大きかった記事ベスト7を発表します。旅部門の第5位は、こちら!(初公開日 2024年2月9日)


 エティハド航空は、UAE(アラブ首長国連邦)の7つの首長国のひとつ、アブダビを拠点とする国営航空会社。アブダビ首長国にはUAEの首都アブダビ市がある。隣のドバイからは車で約1時間半というロケーションだ。

 2023年10月からエティハド航空の関西―アブダビ便が運航を開始し、その初便に搭乗することができた。初便というのは、航空会社にとっても搭乗客にとっても特別なもの。今回は出発地の関西国際空港で、テープカットなどのセレモニーが催された。搭乗客にはギフトも配られ、機内の雰囲気も高揚感たっぷり。その初便のビジネスクラスでのフライトをご紹介しよう。


アブダビ行き初便の搭乗客に課されたミッションとは!?

 エティハド航空関西行きの初便は10月1日にアブダビを出発し、10月2日昼前に関西国際空港に到着。関西発アブダビ行きの初便は、同日夕刻にアブダビ国際空港へと出発した。搭乗待合室で催されたセレモニーは前回ご紹介した通り。今回はいよいよ機内の様子をご紹介しよう。

 ボーディングブリッジの先では、「Welcome aboard!」と、2人のCA(客室乗務員)さんが出迎えてくれた。


搭乗口で出迎えてくれたCAさんたち。ボルドーカラーのユニフォームと女性のベレー帽が印象的だ。

 前回も触れたが、チェックインカウンターで、搭乗券とともに映画と同じロゴで「MISSION:IMPOSSIBLE」と書かれた黒いリーフレットを受け取った。中には、エティハド航空日本支社長の稲場則夫氏からの「MISSION(任務)」が!

 初就航便搭乗のウエルカムメッセージの後に書かれていたミッションは、「映画にちなんで特別に用意された、機内エンターテインメントを満喫すること」。メッセージの最後には、「なお、この特別な任務は、当機がアブダビ国際空港に到着するのと同時に消滅します」とあり、ユーモアたっぷり!


チェックインカウンターで、搭乗券とともにさりげなく渡された黒いリーフレットには「MISSION」が書かれていた!

 配られたギフトの袋の中には、前回もご紹介した、OSAKAのロゴとイラストが入った扇子とラゲージタグが。扇子には台座が付いていて、CAさんに手伝ってもらいながら組み立てると、華やかな飾りに。旅の思い出とともに持ち帰ることができる。


初就航便限定のギフト。OSAKAのロゴとイラストが入った扇子とラゲージタグ。扇子には台座が付いていて、立てて飾ることができる。

 関空からアブダビまでのフライトはビジネスクラスとエコノミークラスの2クラスのみで、ファーストクラスの設定はない。今回ご紹介するビジネスクラスのシートは、前方向き(進行方向向き)の席と、後ろ向き(進行方向と逆の向き)の席が互い違いになっている。これは限られたスペースの中で、少しでも占有スペースを広くするためだ。シート脇の物入れもたっぷりサイズで、使い勝手がいい。


ビジネスクラスのシートは、進行方向に向かって前方向きと後方向きが交互に配置されている。写真手前は前方向き、その奥に見えるモニターは後方向きのシートのものだ。

進行方向向きのシート。メニューもアメニティも「OSAKA」のロゴ入り。この日だけの特別仕様だ。

前から見たシート。クッションと背もたれの横のライトの模様は、UAEの伝統的なもの。

背もたれの横のサイドテーブルを開けると、収納スペースになっている。

足もとのスペースは細くなっていて、モニターの右側には前の座席の搭乗客の足が入る造り。限られたスペースを最大限使えるようデザインされている。

 クッションと読書灯にはUAEの伝統的な図柄が使われていて、機内から既にアラビアンナイト気分にさせてくれる。ウエルカムシャンパンを飲みながら、「『MISSION』達成のために楽しまなくっちゃ!」と意気込んだのだった(笑)。


あれこれシートの写真を撮っていたら、CAさんがウエルカムドリンクを持ってきてくれた。

まずはシャンパン! いざ、アブダビへ!

CAさんにベッドメイクしてもらったシート。フルフラットになるので寝心地抜群だ。

エコノミークラスのシート。足もとにゆとりがあって快適だ。

好きなときに好きなだけ。バラエティ豊かな機内食

 関西からアブダビまでのフライトは、関西国際空港を17時15分に出発し、アブダビ国際空港に23時55分に到着する。所要時間は11時間40分(帰路は8時間40分)だ。機内食はすべてアラカルトで、好きなタイミングで食べることができる。

 メニューは、前菜、メイン、チーズ、デザートから選んで、あらかじめ提供時間を決めておくコース料理と、フライト中いつでもオーダーができる軽食の2本立て。コースといっても、1品ずつ選んで自由にカスタマイズできる。今回は夕方のフライトなので、最初の食事にコースを、2回目の食事に軽食をお願いした。

 この日のコースのラインナップは以下の通り。前菜は、アラビア風前菜、リコッタチーズとトマトのサラダ、パンプキンスープ。メインは、ローストチキンのハーブクラスト、鮭の柚庵焼き、牛肉のコフタ、リガトーニ・アラビアータ。食後はチーズかデザート、または両方。デザートは、塩キャラメルタルト、抹茶ティラミス、季節の新鮮なフルーツ、ハーゲンダッツアイスクリーム各種。


機内食メニューも特別仕様の大阪バージョン。すべてアラカルトだ。

 シャンパンを飲みながらメニューとにらめっこ。メインの鮭と牛肉で迷ってしまった。今回はラウンジ取材がなかったので、お腹はペコペコ。思い切って両方とも、メインを2皿いただくことに(笑)。CAさんは笑顔で私のわがままを聞いてくださった。


飲み物は、CAさんにお願いしてもいいし、モニターを見ながら選んで手元のリモコンからオーダーすることもできる。

シャンパンは、「ドゥヴォーグランド・レゼルヴ ブリュット」。お供のナッツはボウルにたっぷりと。

 最初に選んだのはアラビア風前菜。中東系のフライトのメニューには必ずある伝統料理だ。けっこうボリュームがあるものの、野菜もふんだんに使われていて見た目よりも軽く、おいしく食べることができる。


アラビア風前菜は、野菜を細かく刻んでキヌアと和えたサラダや、葡萄の葉で挽き肉や米を包んだドルマなどを盛り合わせた、まさにアラビアの味!

 メインの鮭は、大きな切り身で、アップルソースのほのかな甘みが満足感たっぷり。前菜に続きこちらもけっこうなボリュームだったので、もう1皿食べるためにご飯は少し控えめにした。


鮭の柚庵焼きアップルソースと、ご飯、蓮根、ブロッコリー。肉厚の鮭の切り身がボリュームたっぷり。

 2皿目のメインは、牛肉のコフタ。コフタというのは、トルコなどでキョフテと呼ばれているミンチ肉を使った中東のミートボール。こちらは、中東では調味料としてもポピュラーなヨーグルトソースで。ヨーグルトが肉をまろやかにしていて、メイン2皿目ながら完食してしまった。野菜のソテーがたっぷりで、スルリと胃袋に収まる1皿だった。


牛肉のコフタ、スパイスポテト、野菜のソテーに松の実。ヨーグルトソースが爽やかさとコクをプラス。

抹茶のティラミス、クレームアングレーズ。生クリームとピーカンナッツも添えられていて、まるで高級レストランのような豪華な盛り付けに感動! 食後のハーブティーにはゴディバのチョコレートが添えられていた。

 フルフラットのシートでぐっすり眠った後の食事は、朝食というよりも夜食の時間帯。朝食用の卵料理などはなく、メニューは以下のラインナップ。ローストビーフサンドイッチ、寿司の盛り合わせ、鶏肉の照り焼き、水菜とラディッシュのサラダ、クッキーシュー、ポテトチップス、クッキー、マドレーヌ、アラビア風バクラヴァ(パイ生地とナッツを使った甘いお菓子)。

 鶏肉の照り焼きとサラダを選んだ。コーヒーは、ホットとアイスを含めて17種類もあって迷ったが、マキアートを選んだ。機内ではめずらしかったので。コーヒーの香りを楽しみながら、モニターでアブダビの観光案内を見ていたら、いよいよアブダビだと胸が高鳴り始めた。


2回目の食事はアラカルトから。水菜とラディッシュのサラダ和風ドレッシングと鶏肉の照り焼きをチョイス。そして、コーヒーはマキアート。

カトラリーは「アルマーニ/カーザ」のエティハド航空仕様!

アブダビの観光案内に、気分はすっかりアラビアンナイト!

初就航便のギフトとアメニティ、到着後まで続くホスピタリティ

 機内で配られるアメニティは、イタリアの高級フレグランスブランド「アクア ディ パルマ」のもの。同ブランドのイメージカラーの深いイエローのポーチの中には、「アクア ディ パルマ」を代表する香り「コロニア」のオーデコロンとハンドクリーム、アイマスクとソックス、歯ブラシと歯磨き粉、さらに除菌ジェルと除菌シートが入っている。機内用のスリッパは、パイル地のキルティングでふかふかの履き心地だ。


「アクア ディ パルマ」のアメニティ。「コロニア」の香りのオーデコロンとハンドクリームが入っている。

機内用スリッパは肉厚のパイル地で、ふかふかな履き心地。

 アブダビの空港に到着すると、さっそくアバヤを着た女性グループと遭遇。一気に中東の雰囲気に。


空港に着くと、アバヤを着た女性グループに遭遇。中東に来たのだと実感!

通路にはベビーカーが用意されていて、ターンテーブルで預けたベビーカーを受け取るまでの間に自由に使うことができる。

 ビジネスクラス以上の搭乗客は、あらかじめ予約することでショーファーサービスを利用することができる。「ショーファー」とはフランス語で「お抱えの運転手」のこと。空港からホテルまで運転手付きのハイヤーで送り届けてくれるのだ。車内には、水、おしぼり、wi-fiが完備されている。もちろん、すべて無料だ。


空港の外にはハイヤーがずらりと並んでいる。この写真は旧ターミナルの車寄せ。

 11月から運用が始まった新しいターミナル(ターミナルA)の、手荷物受取ターンテーブル10番近くに、ショーファーサービス予約者専用の待合室が新設された。ソファ、シャワー、ソフトドリンクやスナックなどが用意されている。

 待合室の受付でショーファーサービスを予約している旨を伝えれば、外で待っているハイヤーまでエティハド航空のスタッフが案内してくれる。関西からのフライトは、深夜の到着。ロングフライトで疲れていても、深夜でも、これなら安心してホテルに移動することができる。

 ファーストクラスにはよくあるが、ビジネスクラスでショーファーサービスを提供している航空会社は、ほぼない。目的地までの手厚いホスピタリティが、エティハド航空の魅力のひとつとなっている。航空券の種類によっては利用できないこともあるので、確認してから予約しよう。


ストレスなくホテルに送り届けてもらえる安心感は、ロングフライトの後にありがたい。

【取材協力】
エティハド航空

https://www.etihad.com/ja-jp/


たかせ藍沙(たかせ あいしゃ)

トラベル&スパジャーナリスト。渡航160回超・70カ国超、スパ取材300軒超、ホテル取材2000軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。主な著書は『ファーストクラスで世界一周』(ブックマン社)、『美食と雑貨と美肌の王国魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、『LOVE! ROSE薔薇のチカラでもっとキレイになる!』(宝島社)。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに...青の楽園へ』(ともにPHP研究所)。
X(旧Twitter) @aisha_t
ブログ http://ameblo.jp/aisha/
公式Facebook「たかせ藍沙のファーストクラスで世界一周」
http://www.facebook.com/WRT.by.FirstClassFlight
たかせ藍沙のファーストクラスで世界一周
https://crea.bunshun.jp/list/takase-first-class

文・撮影=たかせ藍沙

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