1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

駒澤大学による道元禅師直筆『正法眼蔵嗣書』草案本13葉のレプリカ作製プロジェクトが完結 ― 3月1日~7月30日まで禅文化歴史博物館で修訂本と共に展示

Digital PR Platform / 2024年2月26日 8時5分

写真



駒澤大学(東京都世田谷区/学長:各務洋子)禅文化歴史博物館では開校140周年・開館20周年事業として、道元禅師真筆『正法眼蔵嗣書』草案本13葉のレプリカ作製プロジェクトを2022年度から実施。クラウドファンディングも利用して、『正法眼蔵嗣書』草案本のうち所在が判明している13葉のレプリカの作製に、2箇年度にわたって取り組んできた。このたび、プロジェクトの完結を記念して、3月1日(金)から7月30日(火)まで「『正法眼蔵嗣書』の成立~草案本と修訂本~」展を開催。完成した草案本のレプリカ13点を、同館の所蔵する修訂本と共に一挙公開する。




 禅文化歴史博物館は2007年、日本曹洞宗開祖道元禅師真筆の一つとされる『正法眼蔵嗣書』の修訂本を所蔵することとなった。以来、資料の現状保存に努めるとともに、毎年2週間ほど一般公開を行っている。

 同館の所蔵する修訂本は清書本にあたるものだが、下書きにあたる草案本は江戸時代に26葉に切断・分施されたことが、広島県三原市香積寺に残る『正法眼蔵嗣書』草案本の副本に記録されている。離散した草案本断簡のうち、現在所在が明らかなものは11箇寺13葉のみである。

 草案本と修訂本を比較することで、現在の最終的な形に至るまでの経緯がわかるようになるため、道元禅師の思想をうかがい知る上で草案本の文化的価値は非常に高い。
 そこで2022年、駒澤大学が開校140周年、禅文化歴史博物館が開館20周年を迎えることを機に、周年事業としてレプリカ作製の実施とクラウドファンディングに挑戦することが決定した。

 2022年度(第1期)に関西・西日本に所在する6箇寺7点の草案本及び香積寺副本のレプリカを作製。2023年度(第2期)には北陸・東日本に所在する5箇寺6点のレプリカを作製し、プロジェクトは完結した。
 このたび同館では、完結を機に「『正法眼蔵嗣書』の成立~草案本と修訂本~」展を開催。草案本のレプリカを修訂本とともに一堂に展示する。

 『正法眼蔵嗣書』修訂本に加えて草案本のレプリカが同館に所蔵されることは、新たな研究の地平を切り拓く契機となるとともに、所在不明となっている残りの草案本断簡の再発見など、さらなる成果へと繋がることも期待される。


◆複製プロジェクト完結「『正法眼蔵嗣書』の成立~草案本と修訂本~」
【会 期】 3月1日(金)~7月30日(火) 10:00~16:30(最終入館16:15)
※休館:土曜(第3土曜日を除く)・日曜・祝日・その他大学の休業日に準ずる
【会 場】 駒澤大学禅文化歴史博物館 (東京都世田谷区駒沢1-23-1)
【URL】
 https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/museum/overview/zen-no-sekai/jousetsu-replica2024.html

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください