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イギリス・アメリカ各国にて遠距離データセンタ間を接続する実証実験に成功

Digital PR Platform / 2024年4月12日 0時0分

2. 実証実験の概要
 イギリスではへメル ヘムステッドのHH2とダゲナムのLON1の2つのデータセンタ、アメリカではアッシュバーンのVA1とVA3の2つのデータセンタをNEC社製のAPN機器で接続し、両データセンタ間の往復遅延および遅延ゆらぎの測定を行いました。


[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2341/86562/700_289_2024041110294666173d0aeb823.JPG




[画像2]https://digitalpr.jp/simg/2341/86562/700_183_2024041110294666173d0ae4b37.JPG


 実証実験の結果、400Gbpsの通信において両データセンタを1ミリ秒未満の遅延、1マイクロ秒未満の遅延ゆらぎで接続できました。イギリスでは、本実証と同程度の距離があるデータセンタ間通信における遅延※2が2ミリ秒を超えます。また、一般的なレイヤ2スイッチにより構成された従来のネットワークでは数マイクロ秒から数十マイクロ秒の遅延ゆらぎが発生します。
 大手クラウド事業者では同一のデータセンタとして扱える条件が2ミリ秒以内※3と規定されており、今回の計測により一般的なクラウドアプリケーションで想定されている遅延・遅延ゆらぎを大幅に下回る結果を確認できました。


[画像3]https://digitalpr.jp/simg/2341/86562/500_108_2024041110294666173d0aaf112.JPG


 この結果から、エンタープライズユーザーに対しては、リアルタイムAI分析処理や金融分野における郊外型データセンタとして、海外においてもNTTのデータセンタが活用されることが期待できます。また、海外においても、クラウド事業者に対しては、都市部と同一拠点相当のデータセンタとして、NTTのデータセンタが活用されることが期待できます。

3. 今後の展開
 NTTおよびNTTデータグループは、世界各地の事業部門とともに、早期のビジネスの立ち上げをめざし、金融分野をはじめ分散データセンタのユースケースとなる分野におけるお客さまとの共同実証の実施を検討しています。実際の業務に求められる要件を、IOWN APN接続による分散データセンタで十分に満たせることを、お客さまとともに確認してまいります。

<用語解説>
注1 IOWNは、Innovative Optical and Wireless Networkの略で、ネットワークだけでなく端末処理まで光化する「オールフォトニクス・ネットワーク(APN)」、サイバー空間上でモノやヒト同士の高度かつリアルタイムなインタラクションを可能とする「デジタル・ツイン・コンピューティング」、それらを含む様々なICTリソースを効率的に配備する「コグニティブ・ファウンデーション」の3つで構成されます。
APNは、All Photonics Networkの略で、ネットワークから端末、チップの中にまで新たな光技術を導入することにより、これまで実現が困難であった超低消費電力化、超高速処理を達成します。1本の光ファイバ上で機能ごとに波長を割り当てて運用することで、インターネットに代表される情報通信の機能や、センシングの機能など、社会基盤を支える複数の機能を互いに干渉することなく提供することができます。

注2 参照元URL: https://www.megaport.com/network-latency/?country=United%20Kingdom&locationId=484

注3 参照元URL: https://learn.microsoft.com/en-us/azure/reliability/availability-zones-overview?tabs=azure-cli




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