役所広司が滝沢馬琴、内野聖陽が葛飾北斎! 山田風太郎「八犬伝」曽利文彦監督が映画化
映画.com / 2024年3月15日 7時0分
土屋太鳳、磯村勇斗、黒木華、寺島しのぶも共演 (C)2024『八犬伝』FILM PARTNERS.
山田風太郎氏の小説「八犬伝 上・下」(角川文庫刊)を、役所広司主演で映画化する「八犬伝」が10月に公開されることがわかった。共演は、内野聖陽、土屋太鳳、磯村勇斗、黒木華、寺島しのぶ。監督は「ピンポン」や「鋼の錬金術師」シリーズの曽利文彦が務めている。
世界に誇る日本ファンタジー小説の原点「八犬伝」。本作は、里見家にかけられた呪いを解くため、運命に引き寄せられる若き8人の剣士たちの戦いをダイナミックに描く“虚”パートと、180話に及ぶ物語を悩み苦しみながら28年もの歳月をかけて書き上げた作家・滝沢馬琴の創作の真髄、そこで生まれた奇跡の実話を描いた“実”パートがシンクロするというエンタテインメント大作だ。
主演の役所が演じるのは、失明しながらも「八犬伝」の物語を28年の歳月をかけて書き上げた作家・滝沢馬琴。内野が、馬琴を見守り続ける親友の絵師・葛飾北斎に扮し、八犬士の運命を握る伏姫を土屋、馬琴の息子・宗伯を磯村、宗伯の妻・お路を黒木、馬琴の妻・お百を寺島が演じている。
コメントは、以下の通り。
【役所広司/滝沢馬琴役】
28年掛けて書き上げた「南総里見八犬伝」。
成し遂げられたのは、親友、葛飾北斎と家族たちの献身的な支えがあった。
読本作家 滝沢馬琴の几帳面な生活と彼が生み出す絢爛豪華な活劇。
果たして馬琴にとってどちらが《虚》で、どちらが《実》なのか?
映画館でお楽しみ下さい。
【内野聖陽/葛飾北斎役】
北斎は晩年、多くの物語から触発され絵を描き、そして馬琴は、北斎の絵に触発され、筆を走らせた。ジャンルの違う芸術家同士が、インスピレーションを与え合っていたなんて素晴らしいことです。
馬琴が創作活動で悶え苦しむほど、《虚》の世界の八犬士たちの華やかでケレンのある世界が輝きを増す。それは、まるで「鬼滅の刃」の世界。北斎はそんな馬琴を面白がりながらも一番の理解者として愛情深く見つめ、時には喧嘩も罵り合いもする存在。
そんな二人の関係は人間らしくて、オモシロく、お互いにとってなくてはならない存在であったことが感じられます。
馬琴が北斎との友情の中で育て上げた「八犬伝」。家族を抱え、ままならない現実に悶えながらも、華やかで正義感に満ちた作品を描いていく様は本当に見応え十分です!劇場の大きなスクリーンで、この迫力ある世界を楽しんで頂けたらと思います!
【土屋太鳳/伏姫役】
伏姫は、子どもの頃からの憧れの存在。その魅力は語り尽くせないけれど、私が思う一番の魅力は、包容力です。一見“自己犠牲”に見えながら、実は誰よりも能動的に物語を牽引し、守るべきものを守り通す。憧れます。
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