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【自動車保険】20代の3割以上が未加入!? 若者世代にとって「任意保険料」は高すぎる?

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月31日 4時20分

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自動車を運転する際は、事故を起こしたときに備えて保険に入ります。自動車保険には、強制加入の自賠責保険と、個人の意思で加入を決められる任意保険の2種類があります。   これまでは一般的に、ドライバーは両方の保険に入っていました。しかし、株式会社ファブリカコミュニケーションズが2022年6月に行った調査(調査対象:日本全国在住の20代の男女300人)によると、20代の37%が任意保険に入っていません。   本記事は、なぜ若者の任意保険離れが進んでいるのか、任意保険加入の重要性とともに解説します。

20代の自動車保険の相場はどのくらい?

任意加入の自動車保険は、自動車の用途や車種、自動車の安全性、ドライバーの年齢などによって、月々の保険料が変わります。20代は30~40代に比べると事故を起こす確率が高いということで、安全性が高いコンパクトカーに乗っていても保険料が割高です。
 
本項では、大手保険会社の保険料を参考に20代の自動車保険の相場がどのくらいなのかご紹介します。
 

大手3社の自動車保険の相場

任意加入の自動車保険の費用は、保険会社ごとに違います。また、同じ20代でも「20歳・21歳以上」「20歳~25歳・26歳~29歳」という区分を作り、保険料を変えている保険会社もあります。
 
どの保険会社も年齢が上がると保険料が安くなるので、各保険会社とも20~25歳が最も保険料が高い時期です。図表1で、大手自動車保険会社3社の保険料の一例を比較してみましょう。なお、図表1の金額に車両保険は含まれています。
 
【図表1】

保険の条件 保険料
A社 年齢:21歳~25歳
車種:自家用普通自動車
年間走行距離:3000km以下
等級 6等級
10万3450円/年
B社 年齢:25歳
車種:自家用普通乗用車
年間走行距離:5000km超1万km以下
等級:7等級
9万2990円/年
C社 年齢 23歳
車種:自家用軽四輪乗用車
年間走行距離:3000km以上
5000km未満
等級:6S等級
9万9630円/円
※インターネット割引適用時

 
図表1で比べてみると、20代の自動車保険料は年間10万円前後が相場だと分かります。
 

20代は25歳まで自動車保険が高い

自動車保険料が高くなる主な要因は、以下のとおりです。


・年齢:若い年代ほど事故を起こす確率が高い
・車種:スポーツタイプや高級車、大型車ほど、スピードが出て事故を起こしたり盗難されたりするリスクが高い
・走行距離:長距離を走るほど事故を起こす可能性が高い
・ノンフリート等級:等級が低いほど保険料が高い

20~25歳は、年齢とノンフリート等級という保険料が高くなる要因が2つそろっています。ノンフリート等級は、初めて自動車保険に加入する場合は6等級からスタートして(契約条件によって7等級からスタートする場合もあり)、無事故なら1年間に1等級ずつ上がっていきます。
 
20等級まで上がれば保険料が半額近くまで割り引きされる可能性もありますが、20代では難しいでしょう。なお、6等級からスタートして事故を起こせば、等級が下がって保険料が割り増しされてしまいます。
 

20代の平均給与と自動車保険料の負担

20代における任意加入の自動車保険料は、年間約7~10万円台が相場です。これは20代にとってどのくらい負担なのでしょうか? 本項では、20代の平均給与と自動車保険料の負担について解説します。
 

20代の平均年収

国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、20~24歳の平均年収は282万円、25~29歳までの平均年収は373万円です。
 
性別によっても差があり、20~24歳の男性の平均年収307万円に対して女性は258万円、25~29歳の男性平均年収413万に対して女性は311万円です。30~34歳になると男性の平均年収は511万になり、女性の平均年収は307万円になります。
 

給与と自動車保険料の割合について

24歳までの平均年収282万円に対して、任意自動車保険料の相場は約9~10万円台、年収に占める割合は3~4%前後です。車両保険をつけなければ、もう少し安くなります。
 
車を維持するには、任意自動車保険のほか、自賠責保険やガソリン代、重量税、駐車場代なども必要です。特に、都市部で1人暮らしをしている場合、任意保険を捻出するのは厳しいといえるかもしれません。
 

自賠責保険だけでは不十分?

自動車を運転する際に加入必須の自賠責保険は、保障対象が他人を死傷させた場合のみです。自損事故を起こした場合などは、保障対象外となっています。また、他人の車に衝突して車が破損したものの、搭乗者にけががなかった場合は、同様に保障対象外です。
 
つまり、全ての自動車事故に自賠責保険を適用できるわけではありません。安全運転を心がけても、事故が発生する可能性をゼロにするのは困難です。
 
したがって、自賠責保険だけでは保障が不十分だといえるでしょう。
 

車を運転するなら任意保険には入っておこう

20代の任意加入の自動車保険料は、自賠責保険料に比べると確かに高いです。しかし、「インターネット割引を利用する」「両親や同居の親族と同じ保険に入って、家族特典を利用する」などすれば、保険料を抑えられます。
 
年間10万円前後の保険料を節約しても、事故を起こせば数千万から億単位の損害賠償が発生する恐れもあります。保険料を払う余裕がない場合は、レンタカーやシェアカーなどの利用も視野に入れましょう。
 

出典

国税庁 平均給与
株式会社ファブリカコミュニケーションズ 自動車保険(任意保険)に関するアンケート調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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