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40代の金融資産額は「53万円」!? 平均値・中央値を年代別に解説!

ファイナンシャルフィールド / 2023年10月24日 2時10分

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自分の金融資産が周りと比較して多い、あるいは少ないのではないかと気になる人もいるかと思います。また、お金を貯めたいけれどなかなか思うように貯められないという人もいるかもしれません。   本記事では、年代別の金融資産額についてと、すぐに実践できるお金を貯める方法について解説します。

40歳の金融資産額の中央値は単身者で53万円!

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(2022年)には、年代別の金融資産額について平均値と中央値が公表されています(図表1)。
 
【図表1】


金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯・二人以上世帯調査](令和4年)より筆者作成
 
平均値とは、データの合計値をデータの個数で割ることで算出する数値です。一方、中央値は、データを大きい順(あるいは小さい順)に並べたときに真ん中にくる数値です。平均値は少数の世帯が金融資産を多く持っていると大きく引き上げられる可能性があるため、中央値もあわせて確認する必要があります。
 
具体的に、40歳代の金融資産の平均値と中央値を見てみましょう。
 
単身世帯では平均値は657万円、中央値は53万円、二人以上世帯ではそれぞれ825万円と250万円です。どちらの世帯でも平均値の方が高くなっており、中央値と大きく離れているため、一部の世帯が多くの金融資産を保有していることが考えられます。少なくとも半分の単身世帯が金融資産53万円以下、二人以上世帯でも同様に少なくとも半分の世帯が金融資産250万円以下ということになります。
 
図表1を見ると、40歳代だけでなく、いずれの年代でも平均値の方が中央値より高くなっています。実際は平均値ほど保有している世帯は多くなく、少なくとも世帯の半分は中央値より少ない金融資産額であることが分かります。
 
将来への備えとして必要な金額は、老後の収入や支出によって一人ひとり異なりますが、図表1の中央値を見ると、心もとない数字かもしれません。個々がお金を貯める意識を持つことが大切です。
 

すぐ実践可能!? お金を貯める方法

年代別の金融資産額を紹介しましたが、「思うようにお金が貯められない」、「お金を貯める方法が分からない」という人もいるかもしれません。ここでは、お金を貯めるためにすぐに実践できることを5つ紹介します。
 

1.収支を「見える化」する

まずは将来起こりそうなライフイベントに備えて、できるだけ早い段階からお金を貯めることが重要です。ライフイベントでいくら必要になるのか、自分の収入と支出から、いくら貯められるかを確認してみましょう。収入と支出を「見える化」することはお金を貯めるために非常に重要です。
 

2.「先取り貯金」をする

今まで貯金をする習慣がなかった人は、いきなり大きな金額を貯めるのではなく、「まずは3ヶ月分の生活費を貯める」など目標を設定し、達成したら目標額を上げるやり方がおすすめです。
 
お金をあるだけ使ってしまうという人は、「先取り貯金」が良いでしょう。「お金が残ったら貯金する」ではなく、毎月の収入から貯めたい金額を先に貯金に回し、残りのお金で生活するようにします。
 

3.支出の見直し

支出を見直すことも大切です。特に固定費(通信費・家賃・保険料など)は一度削減できるとその後ずっと削減効果が続きます。
 
具体的には、携帯を大手キャリアでなく格安SIMにする、家賃が生活を圧迫しているのであれば家賃の安い物件への引越しを検討する、保険に必要以上に加入していないかを確認するなどです。しかし引越しは、引越し代や敷金・礼金・仲介手数料などが発生するため、それらの支出を踏まえて検討する必要があります。
 
また、保険もけがや万が一の場合、どのくらいの保障額が必要になるかを考慮する必要があるため、慎重に見直す必要があります。見直す場合はファイナンシャルプランナーや保険代理店などで相談してみると良いでしょう。
 

4.収入を上げる

支出を削減する一方で、収入を上げることを考えるのも重要です。仕事で良い成績を納める、スキルアップするなどによって昇進して一度給料を上げると、その後もアップした給料を毎月得ることができ、年間で見ると大きな収入増加につながります。副業が可能ならアルバイトも良いでしょう。
 
また、すぐに実践は難しいかもしれませんが、より良い条件の会社への転職も一つの手段です。その際は、収入面だけでなく、会社の雰囲気や労働条件、職場までの距離など働きやすい環境かもチェックするようにしましょう。
 

5.投資をする

NISAやiDeCoなどの制度を利用して、資産運用をすることも一つの方法です。いずれも運用して得られた利益が非課税になるなど税制優遇があります。資産運用に慣れていない場合は、少額ずつ始めると良いでしょう。
 

まとめ

本記事では、年代別の金融資産額についてと、お金を貯めるために実践できることを解説しました。
 
将来必要なお金は、老後の収入や支出によって変わるため、一人ひとり異なりますが、お金を貯めるという意識を持っておくことは必要です。
 
お金を貯めるために、実践できそうなことから試してみましょう。将来の備えをするための参考にしていただければ幸いです。
 

出典

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)
 
執筆者:齋藤彩
CFP

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