マイホームを建てる予定です。火災の種類が多くて悩みます。どうやって選べばよいですか?
ファイナンシャルフィールド / 2023年11月7日 9時20分
「マイホームを建てる予定だけど、どの火災保険に加入すべきか分からない」という悩みを持つ人もいます。火災保険は家を購入した場合は必ず加入するものですが、補償範囲はさまざまで、選ぶのが難しいでしょう。 本記事では、一戸建てのマイホームを建てる場合の火災保険の選び方について解説します。どうやって火災保険を選べばよいか分からない人は、ぜひ参考にしてください。
火災保険とは
火災保険とは損害保険のひとつで、火災によって家が損害を受けた場合に保険金を受け取れるものです。家を購入した人は、必ず火災保険に加入しなくてはなりません。
火災保険という名前ではあるものの、火災、落雷、破裂・爆発が基本セットになります。保険内容によっては、風・雪・雹災、盗難、地震などさまざまな災害やトラブルにも対応可能です。また、建物だけでなく、家財への補償も受けられます。
マイホームを建てる場合の火災保険の選び方
火災保険は補償範囲が広く、付帯させる補償もさまざまです。選び方を間違えると災害時に必要な補償を受け取れず、大切な住まいに損害があっても直せないこともありえます。
本項では、一戸建てのマイホームを建てると想定して火災保険の選び方を紹介します。適切な火災保険を選ぶ参考にしましょう。
どこまで補償してもらうか決める
火災保険は、建物や家財が補償される保険です。それぞれの補償範囲を見てみましょう。
・建物:建物、門や車庫など
・家財:電化製品、家具など
火災保険に加入する際は、「建物のみ」「家財のみ」「建物と家財」の3つのなかから補償範囲を選びます。
マイホームを建てる地域に必要な補償を選ぶ
火災保険には、「住宅火災保険」と「住宅総合保険」があり、補償される範囲が違います。
住宅火災保険は火災、落雷、破裂・爆発といった基本セットのほか、風・雹・雪災に対応することが多いです。住宅総合保険は住宅火災保険の内容にプラスして水災・水濡れ・盗難といった範囲も補償されます。
さまざまな補償がセットになったものだけでなく、自分で必要な補償を選んでセットできる火災保険も多くあります。
「保険料が高くてもいいから、すべて補償してほしい」という人もいれば「川の近くにマイホームを建てるから水災は必要だけど、保険料を抑えたいからそれ以外は不要」という人もいるでしょう。保険料と照らし合わせつつ、家を建てる地域に合った補償を選ぶことが大切です。
構造級別を確認する
構造級別とは、建物がどのように造られたかによって火災保険の保険料や火災のリスクを示すものです。一戸建ての場合は、比較的リスクの低いT構造(耐火構造)か、リスクの高いH構造(木造住宅)になります。リスクが高いと、保険料も高い傾向にあります。
保険金額・保険期間・払込方法の選択を決める
保険金額は、保険価額をもとに決められます。保険価額には新価(同等のものを新たに建築や購入した場合に必要な金額)と時価(新価から経年による価値の低下や使用した消耗分を差し引いた現在の価値)があり、どちらをベースにするかで払う保険料と受け取れる保険金額が変わります。
火災保険の保険期間は、基本的に1年から最長5年です。一般的に、保険期間の長いほうが保険料はお得であることが多いです。また、払込方法で長期払いを選択すると、保険料が割り引かれるケースもあります。
加入前に、保険金額・保険期間・払込方法それぞれでどれくらいお得になるかチェックしましょう。
地震保険や特約を追加する
地震保険に加入したい場合は、火災保険に付帯することになっており、単独での契約はできません。地震・噴火・津波などに備えたい場合は、地震保険をセットにするとよいでしょう。
また、火災保険の特約はさまざまなものがあります。家を建てる際に不安なことがある場合などは、必要な特約を追加するとよいでしょう。
例えば、悪質な住宅修理会社との間にトラブルが起きた際、雇った弁護士の費用が支払われる「弁護士費用特約」や、災害があって家に損害があった際、修理費用ではなく建てかえ費用を受け取れる「建てかえ費用特約」などがあります。
マイホームを建てる際はそれぞれの家に合った火災保険に加入しよう
火災保険は、自分で補償範囲を決められます。建物や家財をどこまで補償したいのか、支払う保険料や受け取れる保険金はどうか、地震保険や特約を追加するかなど、さまざまな角度から比較して選ぶとよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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