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竹田麗央、初勝利から2週連続V 圧巻、18番で強気の高弾道 年間ランクトップへ フジサンケイレディスクラシック

zakzak by夕刊フジ / 2024年4月22日 11時27分

キャディーを務めた兄・有男さん(左)と優勝杯を掲げた=21日、静岡県伊東市の川奈ホテルGC・富士C(夕刊フジ)

国内女子ゴルフ「第42回フジサンケイレディスクラシック」最終日(21日、静岡・川奈ホテルGC富士コース=6494ヤード、パー71、フジテレビ、産経新聞など主催、夕刊フジ後援)

その瞬間、軽く会釈するかのようにペコリと頭を下げた。最終18番(パー4)でバーディーで締めた竹田麗央(21)である。そして照れくさそうに、兄でキャディーを務めた有男(ゆうた)さん(24)とハイタッチした。

初優勝した前週「KKTバンテリンレディス」ではVの儀式はなかったが、2022年の岩井千怜以来、史上4人目となるツアー初勝利からの連続優勝という快挙である。「ちょっとは何かしなきゃ、マズイかなって兄と相談してやりました」と笑った。

口にする声は小さい。控えめな性格だが、ゴルフへの気持ちは強い。2位に3打差で迎えた最終日。野沢真央(27)が1番から3連続バーディーで1打差に迫った。そして5番のボギーで並ばれたが、竹田は動じなかった。

「先週優勝したことで冷静にいられました。いつか並ばれると思った。でも自信を持って、最後に自分が勝てばいいって気を抜くことはなかったです」。9アンダーで野沢とトップを並走して迎えた13番から、〝前週Vの力〟を見せつけた。

13番(パー4)はピンまで70ヤードの2打目を1・2メートルに付けバーディーで抜け出す。16番(パー5)で4メートルを沈めて差を広げる。圧巻は今大会、難易度が一番高い最終18番(パー4)。手前に深いバンカー、奥にもバンカー。砲台グリーンでピンポイントのショットが要求される。竹田は140ヤードの2打目、9Iの高い弾道で攻めてピン2メートルにピタリと付けスコアを縮めた。大会タイ記録の12アンダー。初日から首位を譲らない完全優勝だった。

今季ツアー20勝目を挙げた鈴木愛(29)との、3度目となる最終日最終組対決も制した。過去2度とも優勝を見せられ、その鈴木は前日に「若い選手に2週連続(優勝)はさせない」と話していたが、竹田の18番の2打目には「私は6I(手前のバンカーに入れた)。彼女は9I? あれだけ短い番手を持たれるとかなわない」脱帽した。

2週連続V、獲得賞金も約5200万円でトップへ。年間ポイントランキングも鈴木を抜いて首位に立った。女王も夢ではない。「全然想像してないけど、最後まで頑張ったらあるかもしれない」と笑った。

さらに…。現在世界ランキング74位だが、今大会の優勝で60位台に入ることが予想される。75位以内に出場権が付与される「全米女子オープン」(5月30日開幕、米イリノイ州)もほぼ内定。きょう22日の全米オープン予選会(千葉)に出場予定だったが、キャンセルした。「全米オープンは今年の目標でした。将来はアメリカで戦いたい」。21歳の夢、世界に誇る風光明媚な川奈で大きく広がった。 (清水満)

◆最終成績

-12①竹田麗央

-9 ②小林光希

-8 ③鈴木愛

-7 ④尾関彩美悠

-7 ④野沢真央

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