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周りの人にどう思われているか気になります…他人の評価に「一喜一憂」しないためにはどうしたらいいですか?【現役住職の“天晴れ”な答え】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月4日 13時0分

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(※画像はイメージです/PIXTA)

あなたは自分についての噂を漏れ聞き「そんなふうに思われていたなんて…」と落ち込んだ経験はありますか? 他人の目を気にして生きるのはつらいですよね。他人の評価に「一喜一憂」しないためにはどうしたらいいでしょうか? 現役住職で著者累計100万部を超えるベストセラー作家の名取芳彦氏が、人間関係で悩まないコツと併せて、著書から教えてくれました。

会者定離―…どんな人とも、いつかは別れる

仏教の“真髄”

四苦八苦は仏教の教えを土台にした言葉です。四苦は生・老・病・死の4つ。私たちが避けて通れないもの、私たちの都合通りにならないものの四天王です。これに「あるある」の4つの苦が加わって全部で八苦になります。

愛する者と別れなければならない愛別離苦、嫌な人と会わなければならない怨憎会苦、求めても得られない求不得苦、体と心を持っているゆえの五蘊盛苦です。

これとは別に、世の中を貫く無常のあり方として、生者必滅(生あるものは必ず終わりがあって滅する)と、その対句で使われる会者定離(会うものは必ず離れる)があります。

いつか別れる、離ればなれになるのを念頭に入れて好きな人と一緒にいるのは難しいでしょう。しかし、それを少し意識すれば、一緒にいる時間と空間を大切にしたくなるものです。

これは、一緒にいたくない人にも応用できます。「こんな人といつまで一緒にいなければならないのか」と思ったら、「まっ、会者定離だ」と思って我慢しましょう。

苦手な人と、自然に距離を置くコツ

苦手な人と距離を置きたければ―

諸行無常の“諸行”は、もろもろの作られたものという意味。この中には、悪い人間関係なども入ります。それらが“無常”(常ではない、変化する)の理由は、どんなことでも集まる縁(条件)が次々に加わったり、入れ代わったりするからです。

人間関係には、関わりのある人が持っているそれぞれの縁があります。それらの縁が目まぐるしく変わるので、それにともない関係性も変わっていきます。

苦手な人と距離を置きたければ、あなたが熱心に何かに取り組むという縁を加えればいいのです。そうすれば、「今、忙しいから」と、無理にそっけない態度を取らなくても相手は離れていきます。相手が気に障るような言動をするなら、その理由を理解しようとする縁を加えれば、敵愾心は薄まるでしょう。

悪い関係を早く終わらせたければ、関係改善の縁を含めて、あなたがその縁を作るのが一番ですが、相手にも変化が起きます。相手の心境を変化させる出来事が起こったり、相手が配置転換になるかもしれません。ひょっとするとあの世に引っ越しして、関係に終止符が打たれることだってあるのです。悪い関係もいつか終わります。

「いい人間関係も『いつか終わる』」精神的自立のすすめ

「あなたがいなくても、私は大丈夫」

四十代の女性から、「母が死んだら、愛犬が死んだらと考えると、そこから思考が抜け出せない」と相談されたことがあります。彼女は、「いい関係もいつか終わる」ということを知っているのです。そして、その際に自分が対処できないのではないか、ということが不安で仕方ないようでした。

正直、「~になったらどうしよう」とおびえてばかりいるのは、時間の無駄です。私は彼女に、「~になったら、こうしよう」と具体的な解決策を考えておくほうがいい、とアドバイスしました。

ペットとの関係は言うに及ばず、強い関係性は互いが依存していることが多いので、片方がいなくなれば不安になるのは当然です。その不安を除くには、いい関係が消失する前に「あなたがいなくても、私は大丈夫」と、精神的に自立する必要があります。

いい関係のおかげで自分は人間的に成長できた、楽しかった、心がおだやかになった、などの気づきを何度も上書きしていくのが自立する一つの方法です。自分が受けたいい影響を時々確認し、アップデートしながら自立していきましょう。

「人の評価なんて」あっというまに変わる…その基準は「十人十色」

他人の評価に「一喜一憂」しないこと

自分についての悪い噂が聞こえてきて、「そんなふうに思われていたなんて、ショック!」と心乱れることがあります。

人は他人の一面を見てその人を評価します。「あの人は自分に正直な人だ」と言う人もいれば、「自分には正直だけど、他人に対しては不誠実だ」と分析する人もいます。「仕事はできるけど、あいつは酒飲みだ」と言う人もいれば、「無類の酒好きだが、仕事はできる」と評する人もいます。

この事実をもとに、私は「自分のたった一つの側面を切り取ってどんな悪評が立ちそうか、二つ、三つ考えておくとショックが小さくてすみます」とお伝えしています。一人の人間を評価する基準は数十にのぼるでしょう。十人いれば十通りの評価があってもおかしくありません。どの評価も基準によって変わります。

そして、その基準も、評価する人がどのような生き方をしてきたかで変わります。今、自分がされている評価にモヤモヤしているなら、憤慨するだけでなく、別の基準で評価してもらえるようにアピールするといいかもしれません。

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