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ノマドの窓~渡る世間はネタばかり~ ゴキゲンを届ける音楽のひと・久住昌之 最近の活動の目玉「ザ・オランウータンズ」のライブを最前列でたっぷり満喫

zakzak by夕刊フジ / 2024年4月24日 11時0分

久住さんと筆者(夕刊フジ)

久住昌之さん。この帽子をかぶった笑顔の人。ほとんどの読者は「あぁ〝孤独のグルメ〟の最後に出て来る、ビールを飲んでいる人だ」と思うでしょう。夕刊フジでは「するりベント酒」(金曜日)も連載中。そう、あの方です。

でも久住さん御本人が自分のライブのMCで「いや、それはそうなんだけど、ビールを飲むのが仕事じゃないですから」とよく口にするんです。

はっきり明記しておきましょう、久住さんは、漫画の原作を書く人で、自ら絵を描き、イラストも書き、装丁もするし、エッセイも書いて、何よりも素敵な音楽を創る人なんです(それを「ビール飲んでる人よ」ってどうなんだ!)

僕が久住昌之という名前を初めて知ったのは、名作として知られる漫画『夜行』(1981年)だった(この作品の作者表記は泉晴紀と久住昌之のコンビ名=泉昌之)。そしてそれが収録された単行本『かっこいいスキヤキ』で完全にファンになる。当時の僕は雑誌『ガロ』やその出版元の青林堂にハマッていて、久住さんが面白いと考えることが僕の面白感覚と重なっていたので、以降の久住作品(漫画に限らず、小説やエッセイ、彼が出演していた『タモリ倶楽部』なども含む)をすべて追いかけることになるのは必然だった。…とその変遷を書いている場合ではない。文字数は残り半分だ。

ミュージシャンとしての久住昌之とその音楽の魅力についてである。一番知られているのは冒頭でも触れた「孤独のグルメ」のサウンドトラックだろう。あのブルージー&ジャジーなテーマ曲「ステイ・アローン」はじめ、劇中歌は久住さん率いるザ・スクリーントーンズによるものだ。で、このバンドが唯一の音楽活動ではない。

まず当然ソロでも弾き語るし、久住昌之&ブルー・ヒップというバンドもやってたし(いずれもCDが発売されていて名曲揃い)、その日の演奏場所の大きさやイベントのテイストに応じて、ミュージシャン仲間を集めて歌と演奏を披露しているのだ。

そして最近のQMA(久住音楽活動=Qusumi・Music・Activitiesの頭文字ね)の目玉がザ・オランウータンズなのだ。このバンドは「久住昌之のニッポン箸休めさんぽ」(BS12)という番組の音楽を担当したメンバーで構成されている。

今年2月に東京・高円寺で「久住昌之presents オランウータンズの帰郷!」というライブがあり、僕は最前列に陣取って2時間たっぷり満喫させてもらった。とにかくゴキゲン! その言葉以外にない。次のライブは5月半ば。ぜひ体感してもらいたい。 =火曜日掲載

■東野ひろあき(ひがしの・ひろあき) 1959年大阪生まれ、東京在住。テレビ・ラジオの企画・構成(山寺宏一&野沢雅子のFM大阪「ニュー・ノーマル・ライフ」など)、舞台脚本(「12人のおかしな大阪人」など)や演出(松平健とコロッケ「エンタメ魂」など)、ライブ企画&プロデュース(キムラ緑子と大谷亮介の「ドリー&タニーライブ」など)、コメディ研究(著書『モンティ・パイソン関西風味』など)、他幅広く活動。猫とボブ・ディランをこよなく愛するノマド。

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