『ザ・コンサルタント』ベン・アフレック&監督インタビュー「予算が限られている事が逆に幸運だった」
ガジェット通信 / 2017年1月17日 17時0分
昼は田舎のさえない会計士の仮面をかぶり、夜は裏社会の殺し屋として巨悪に対峙する謎の男“クリスチャン・ウルフ”。政府、マフィア、巨大企業――アメリカ裏社会を、たった一人でかき回すこの男、一体何者だ!? ベン・アフレック主演で贈るサスペンス・アクション映画『ザ・コンサルタント』が2017年1月21日(土)より全国公開となります。
完璧主義者で、天才的頭脳を持ち、さらに年収1000万ドル、本籍不明とますます謎が深まるその正体に、アメリカ政府犯罪捜査課レイ・キング(J.K.シモンズ)らの手が迫っていくというストーリー。クスリとも笑わない、観た事も無いベン・アフレックの姿も話題を呼んでいます。
今回ガジェット通信では、ベン・アフレック&ギャビン・オコナー監督のインタビューを入手! ここでしか読めない「バットマンのアクションとの違い」など、貴重なエピソードにご注目を。
—ベン・アフレックさんは『ザ・タウン』から『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』まで、ずっと良い体のままですが、このキャラクターのフィジカルな面を準備するのは大変でしたか?
ベン・アフレック:僕はワークアウトするのが好きだ。ファイトをやる人たちと、ワークアウトしながら、すべてのスタントを振付けし練習した。僕は、(自分の体を)かなり良い状態にしておく必要があった。それと、もし僕らが、自分たちがやったこういったファイトの幾つかを説得力を持ってやるとしたら、このキャラクターは、かなり自分自身を鍛えていると考えたんだ。
—(アクションの)振付けは、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』とこの作品ではどのように違いましたか?
ベン・アフレック:この作品のものは、とても明確なスタイルのマーシャル・アーツで、とてもユニークで、映画的で、見栄えがする。でも同時に、それはキャラクターにとってリアルなものでもある。この映画の中のファイトでは、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』ほどCGはない。あの映画の多くのものは、フィジカル面で不可能なものなんだ。わかるよね?ロープで、あっちこっちにスウイングしたり、30フィートの高さから着地したりとかね。それはまさにスーパーヒーローがやることだよ。それを作り出すにはコンピューターが必要なんだ。それに対して、本作は、僕らが、そういったファイトやアクションを、カメラの中で作り出したかった映画なんだ。
—監督にお聞きします。本作の映画の冒頭はとても多様性に富んでいました。編集が難しかったのではないですか?
ギャビン・オコナー:この映画の撮影では、僕らは、常に、ちょっとカミソリの刃を歩いているようなものがあった。映画のトーンをちゃんと摑える上でね。なぜなら、あらゆる場所に行って、違うストーリーラインが出てくるんだ。そして、フラッシュバックやそういったものがある。でも僕にとって、編集的に、この映画で一番大変だったのは、クリスを正しく描くことだった。なぜなら、ベンと僕は、すべてのシーンをどう調整していくか、とても気を遣った。このキャラクターにとってあり得る範囲の中で、僕らはそれをトライしたんだ。編集室に入ると、多くの選択があるけど、それらがすべてひと続きの演技の一部に感じるために、どうやってこれを構築していくかだった。そしてまた、それが映画のトーンと合ったものにすることに気をつけたよ。可笑しいのは、僕らはすごくリサーチをした。ベンは、キャラクターをとても理解し始め、映画の中に最終的に残った多くのものは、脚本にないアドリブから出てきたセリフや瞬間だったことに気づいた。なぜなら、彼の演技には、こういった正直で、自発的な瞬間があったんだ。
—アクション映画は、一般的に、爆発や派手なファイトシーンだけですが、このストーリーにはドラマがあります。今のハリウッドで、どんなアクション映画を、あなたたちは求めているのでしょう?
ギャビン・オコナー:僕らの映画にとっては、ある意味、予算が限られているというのは素晴らしいことだった。そのことが、「これをどうやる?」といったことを教えてくれるのは、素晴らしいね。時々、必要性が、発明の母となるんだ。でもまた、僕はいつも、キャラクターを通してアクションにアプローチする。「この人は誰か?」とかね。全ては、彼が、その状況でどんな選択をするかが基になっているんだ。ベンも同じだと思う。なぜなら、僕らはいつもキャラクターについて、彼がどう物事にアプローチするか話していた。そして、そこから、ゆっくりと進化していくんだ。
—ベン・アフレックさんの次回作『夜に生きる』はどのような作品ですか?
ベン・アフレック:僕の新作は、あと数ヶ月で全米公開される。それは、ほとんど、ワーナー・ブラザースのギャングスター映画の伝統にオマージュを捧げた作品なんだ。『汚れた顔の天使』とか、『白熱』とか、そういった素晴らしいワーナーのギャングスター映画にね。僕はそういったものに少し戻った映画をやりたかった。CGに頼らない観客を喜ばす大作で、エピックで、アクションシーンはすべてカメラの中で起きている。それは興味をそそるもので、ラブストーリーや裏切り、トミーガン(トンプソン・マシンガン)や素晴らしい車に、素晴らしいスーツが登場するんだ。
—ナイトクラブとか?
ベン・アフレック:まさにそうだよ。
—日本での公開を楽しみにしています!
【本編映像】ベン・アフレックの新境地『ザ・コンサルタント』無表情男子と積極的女子の恋
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