毎日、違う服を着なくていい! 『 「一セットの服」で自分を好きになる』著者あきやあさみさんインタビュー
ガジェット通信 / 2024年4月17日 18時0分
毎日、何着よう……?
そんな洋服迷子な方におすすめなファッションの制服化。
『「一セット」の服で自分を好きになる』著書・制服化スタイリストあきやあさみさんにお話を伺ってみました。
制服化スタイリストあきやあさみさんインタビュー
――― 今回『「一セット」の服で自分を好きになる』を書くことになったきっかけを教えてください。
あきやあさみさん:1冊目『一年3セットの服で生きる』を書いたときに、たくさんお声がけいただいたのは、「本を読んで理論はわかった!」でも、その前の段階で、
・そうは言っても、私なんかがこんな服を着ていいのかしら
・介護士だから、普段おしゃれする機会なんてないんです
・都会にも行かないのに、きれいな服が必要なのかわからない
とか……。
そこから、皆さん始まっていて。そこのストップがあって。
なので、まずはもうメンタルブロックじゃないですけど、なりたいを邪魔するもので「見た目がこうだからお洋服を買っちゃいけない」「過去にこういう人からネガティブなことを言われたから、可愛い服はいけないんじゃない」「なりたい自分なんて言われてもわからない」「自分と全く全然違うタイプの人が好きだから、最初から服なんて買わないほうがいい」という方がたくさんいて。
「私は背が低いからモデルさんみたいに服が似合わないです……」ではなくて、雑誌を見て「背が高いモデルさん、かっこいいな、なんで素敵なんだろう。かっこいいに憧れてたのかな?」とか、例えば「颯爽とパンツ姿で町を歩きたかったのかな?」とか、そういうところの深堀りをしていってほしいなと思って。
まずは、自分が「かっこいい!」と感じたものを言葉にしてみてほしい。 そしたら「小柄さんでもかっこよく着られる服はあるよね」とか気付くことができるんです。
で、それをなんか1回出しきってからは、「じゃあ、なりたい服着るか!」っていう風に前向きになってくださったら嬉しいなって。
雑誌見たり、Youtube見ただけだと、視覚情報がすごく多いじゃないですか。でも、考えを文字にしていただくと、「ああ、自分も十分やってるよね~」みたいなのが、もりもりあるので。その言葉の意味を抽出して、服をまとう楽しみを見つけていただければ嬉しいなって思ってます。
3セットの服の制服化から1セットの服で制服化に?「まず1セットずつ真剣に向き合おう」という気持ち
――― 前作の『一年3セットの服で生きる』から、今回は『「一セット」の服で自分を好きになる』と1セットの服で制服化になったのでしょうか?
あきやあさみさん:制服化をじっくりやっていくうちに「1セットずつ作って欲しいな」というのをより伝えたくなったんですね。
「1年3セット作ろう!」とお伝えすると、気が散っちゃうんですよね。同時に3セット作りたくなっちゃうんですよ。
なので、まず1セットずつ真剣に向き合おう!というのをちょっと言いたくて。1セットでいいから、ちゃんと自分の好きなセットができると自信になるので。
――― あきやあさみさんご自身は「3セット」で制服化されているのでしょうか?
あきやあさみさん:私は実は最近1セットになりつつあって。
1セットで生きてると、温度調節もしやすいんですよ。基本のセットがあると、気温がちょっと寒くなってきたら上に羽織ろうかなとか。
寒い日なんかは、中にヒートテックを着る日、ヒートテックを2枚着る日、本当に寒い日はさらにカイロと、コートを着て。寒い日は下に極暖を履く、気温が20度過ぎた暑い日だと袖をまくって着るとか。
でも、みなさんに伝えたいのは、1セットで過ごしてねと言うよりは、1セットずつ気合を入れて作っていこうという感じです。
お気に入りの靴が見つかったね。バッグが見つかったね。アクセサリーが見つかったね。全身コーディネートが一セットできたね! みたいな。
――― ファッション講座を受講される方はお仕事用のコーデを作る方が多いですか?
あきやあさみさん:仕事用で1セットを作ると言うよりは、本当になりたい服のコーデを作る方が多いです。
仕事はちょっと置いといて、私はこういう風に生きていきたい。こういう風に強くありたいとか、優しくありたい、みたいに、お出かけ用というか、自分を表すような1セットを作る方が多いですね。
試着のオススメ! たくさん失敗しよう
あきやあさみさん:「服は、練習」っていう章があるんですけれども、みなさんできることなら最短ルートで、失敗せずに服選びたいっておっしゃるんですね。
練習することとか、努力することが、なんていうのかな……。時間の無駄だよっていう風潮が世の中に少しあったり。それこそコスパファッション、タイパファッションみたいなのが ある中でですね、私は逆の方法を提案しています。
服選びを1個1個積み重ねないと、本当の意味で自分を好きにはなれないんじゃないかなと。
お悩みタイプごとの練習方法「迷っちゃう・妥協しちゃう・知識がない・コンプレックスがある」
――― 本書の見どころを教えてください。
あきやあさみさん:86ページでお悩み別のおすすめの練習方法が載っていて、
迷っちゃうなって人は「ナンバーワンから決めよう」とか。ファッションの知識がないなっていう時は、「社会科見学のしおり」を作って試着に出かけちゃおうね、みたいな。
妥協した買い物をしちゃうなって人は、「試着100回チャレンジ」して、新しい服に挑戦していきたい人は「びっくり試着」を試していく。
で、この先のファッションプランが思いつかない人は、「ファッション日記」を付けてねとか。コンプレックスがあるよっていう人は、「手を飾るワーク」から始めてみては? といった逆引き辞典が載っています。
――― これは本当に便利ですね。
今後のあきやあさみさんのやってみたいことは?「制服化というものを 極めていきたい」
――― 今後やってみたいことはありますか?
あきやあさみさん:色々あるんですけど、やっぱり制服化というものを極めていきたいなと思っていて。制服化に2冊で固めてはいるんですけれども、本当に気持ちよく好きな服着て、なりたい服を着て生きるっていうのを極めたいなと思ってるのと、いろんな人の場所作りというか、コミュニケーション作りや、読書会とか開いて、みんなの意見を聞いたりとかもしていこうかなと思っています。
――― ありがとうございました!
関連記事:1年3セットの服で過ごすには? 制服化スタイリスト・あきやあさみさんに聞いてみた
https://getnews.jp/archives/3372141/
著書籍情報・者プロフィール
あきやあさみ
一年3セットの服だけで生きる制服化スタイリスト。
1985年、東京生まれ。2008年日本女子大学家政学部被服学科卒業後、都内百貨店に入社。
パーソナルスタイリスト、セレクトショップバイヤーを経験後、2018年に退社しファッションスタイリストとして独立。独特なファッション論を情熱的に語るnoteが評判となる。
note:https://note.com/jimon_jitou/
Twitter:https://twitter.com/jimonjitou_
「一セットの服」で自分を好きになる
https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344042582/
外部リンク
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