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ブランク13年「好きな仕事」で再起した彼女の志 50歳前後の"暗黒時代"、ファッションに救われた

東洋経済オンライン / 2024年4月30日 15時0分

冨永さん(中央)は洋服選びに迷う女性たちに「着ることの楽しさ」を伝えている(撮影:池田博美、出所:『45歳からの「似合う」が見つかるおしゃれ塾』)

20代のころ、スタイリストとして活動していた冨永彩心さんは、結婚・出産を経て35歳から専業主婦に。48歳で再びファッションの仕事を再開しましたが、思春期の子どもの子育て、義母の介護、離婚などめまぐるしい日々を過ごし、自分の時間がほぼ“ゼロ”だったそうです。

しかしその後は独立。57歳になった現在はインスタグラムのフォロワーが4.2万人。ブランディングスタイリストとして、ショッピングに同行して洋服を提案する仕事や、スタイリスト養成講座の運営などをしています。

57歳で初めて出した書籍『45歳からの「似合う」が見つかるおしゃれ塾』では、「好きな服だけを着て生きると決めたら、人生がキラキラ輝きはじめた!」と語っている冨永さん。本記事ではその言葉の背景にある、これまでを振り返ります。

育児を優先し大好きな仕事をあきらめた過去

「子供をおいて仕事をするなんて」

【写真で見る】20代のころファッションの仕事をしていた冨永さんでも育児や介護に追われる中ではオシャレをする余裕がなかった、その様子は写真で見れば一目瞭然

義母の何気ない言葉が心に澱(おり)のように溜まり、仕事を辞めたのが30代前半。

それまではスタイリストをしていました。結婚したのが31歳、その後すぐ妊娠し、娘を出産。

私自身は仕事を辞めるつもりはなかったので、娘を幼稚園に通わせ、近くに住む義母にときどき送迎をお願いしていました。

でも仕事が終わったあと義母の家にいる娘を迎えに行くたびに「〇〇ちゃん、ママがいなくて寂しかったわね」と。

義母に悪意はないことはわかっていたのですが、いつのまにか負担になってきて。

ついには仕事を辞め、その後の30代40代はパート務めなどをこなしながら、ごく普通の主婦として過ごしてきました。

ファッションの仕事から距離を置いていた時期は、育児や介護が中心でおしゃれどころではありませんでした。

写真を見てもらえれば一目瞭然でしょう。上の写真、3枚とも私です(左から2つは40代、右は現在57歳の私)。

近所に住んでいた義母は脚が悪く、義父がずっと面倒を見ていたのですが、ある年にその義父が先立ちました。残された義母をひとりにするわけにはいかず、同居することになりました。

結局義母が亡くなるまで7年半ぐらい自宅で介護をしたのですが、最後の2~3年は自力でお手洗いにも行けないほど脚が悪くなってしまいました。

ヘルパーさんにお願いすることもありましたが、私もパートで仕事をしながら、毎朝5時に起きて、朝昼夜ごはんを全部作っていました。

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