「NIKE MOST WANTED」は残り1日!存在感増したMF高梨、MF波田野の日本人コンビ
ゲキサカ / 2016年5月1日 4時42分
世界で戦える若きフットボールプレイヤーを発掘するスカウトプロジェクト「NIKE MOST WANTED」の「グローバルファイナル」(フランス・クレールフォンテーヌ)は現地時間30日、セレクション3日目を開催した。
アピールのチャンスは残りわずか。その中で“日本代表”として参加しているMF高梨起生(尚志高→流通経済大)とMF波田野海(聖和学園高卒)の存在感が増してきている。昨年を知る関係者が“驚くほどレベルが違った”と振り返り、実際に勝者となったMF渡邊凌磨(現インゴルシュタットU23)やMF渡辺柊斗(現東海学園大)までのインパクトはまだ残すことができていないかもしれない。それでも、ともに狭い局面でもボールをコントロールし、打開し、また周囲を良く見てパスを繋ぐことのできる2人はスモールフィールドでの6対3などでボールを受ける回数を増やし、傍から見ても他の外国人選手からの信頼度を高めている印象だ。
この2日間は世界各国から集まった40選手が3グループに分かれてトレーニング形式のセレクションを実施(高梨、波田野はAグループ)。最終日の選考試合では各グループが1つのチームとなって他グループや“欧州プロ予備軍”の「NIKE ACADEMY」と戦うだけに、個だけではなく、グループ、チームとしての動きもアピールポイントとなる。フィールドメニュー初日の29日は「コミュニケーション」に重きが置かれていたが、1対1や2対2、5対3が行われたこの日午前は「信頼と自信を持つこと」、そして午後は「関わり」というテーマの中で6対6のオフェンス・ディフェンスのメニューなどに取り組んだ。
それまで、仕掛けにこだわることなく、ボールを失わない部分や、判断良く広いスペースへパスを通すことで他との違いを示していた高梨と波田野。一方でポストの位置に入ってもパスが全く出てこないなど外国人選手たちと狙いが違うシーンが散見し、ボールに触る回数を増やせず、アグレッシブに仕掛けたり、リーダーシップを発揮するフランス人やイギリス人選手の方が自然と目立つ結果になっていた。それでも、この日の午後は高梨、波田野がやりたいプレーが十分に伝わってくる内容だった。
前日のフィジカルテストでアピールに成功している波田野はギャップを見事に通すパスでコーチ陣から褒められるシーンがあったほか、6対6では一瞬のキレでDFを振りきってGKとの1対1からゴール。特に終盤は左サイドから前を向いて中へ入っていくドリブルで一気にシュートにまで持ち込もうとしていた。「パスはできるっていうのはコーチや見てる側も分かってくれたと思ったので、ドリブルもあるというところを見せたかった」と波田野。強引にシュートまで行く前にボールを失ってしまうシーンもあったが、対面するDFとの1対1はほぼ制していた。
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