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今年も指摘のトイレ、屋根カバー率不足…22か所が制裁対象

ゲキサカ / 2016年9月29日 14時27分

キンチョウスタジアムは屋根のカバー率のみが制裁対象となっている

 Jリーグは28日、17シーズンのJ1・J2ライセンスの判定結果を発表した。J1ライセンスは過去最高の40クラブに交付。J2ライセンスのみが交付されたのは5クラブで、鹿児島ユナイテッドFCにはライセンスの交付が見送られた。

 クラブライセンスの交付を受けるためには、規則で定められている基準を満たす必要がある。その基準は内容に応じてA・B・Cと3つの等級に区分されており、最も重要度の高いA等級を一つでも充足していない場合は、クラブライセンスが交付されない。今回の鹿児島はA等級に該当する施設基準I.01の「公認スタジアム」と施設基準I.03の「入場可能数」で条件を満たさなかった。

 ただし、クラブライセンスは交付されるものの、同時に制裁対象となるB等級を充足していないと判定されたクラブは多数ある。毎年話題となるスタジアムのトイレ不足や屋根のカバー率の不足問題がこれに該当する。クラブライセンスマネージャーの青影宜典氏は以前、「将来的にはB等級をA等級、C等級をB等級にしたい」との希望を語っている。

 具体的にトイレはスタジアム1000名の観衆に対し、少なくとも洋式トイレが5台、男性用小便器8台を備えなければならず、屋根は観客席の3分の1以上が覆われていないといけない。ただしトイレに関しては観客席の数を「満員」から「60%入場」を母数として判定した場合に基準を充足していれば制裁免除となる、通称「60%ルール」が適用される。

 B等級未充足のスタジアムは昨年から一つ増えて22か所となった。屋根のカバー率のみの不足で徳島の鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムが改善されたが、新たにC大阪が使用するキンチョウスタジアムが対象となった。鳴門大塚はメインスタンドの耐震工事に伴い、屋根で覆われた席が128席増加。これにより、屋根のカバー率が33.9%になり、制裁対象外となった。なお、トイレと屋根の不足が指摘される場所に鳥取のとりぎんバードスタジアムが加わっている。

 具体的な制裁内容としては、トイレ数のみが制裁対象となった場合、スタジアム名が公表され、さらにトイレの洋式化の計画または構想の提出を16年12月末までに求められる。また、屋根のカバー率不足のみが制裁対象となった場合にも同様の制裁を受け、さらにAFC主催試合のホームゲームの開催権がない可能性があることが通知される。そしてその両方が未充足と判定された場合には、抜本的な改善に向けた計画および報告の提出が求められることになる。

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