「良いところまで行こう」ではなくて「タイトルを獲ろう」。2024年の大成は歴史を変えるための大いなる冒険に挑む!
ゲキサカ / 2024年4月22日 19時22分
[4.20 関東高校大会東京都予選2回戦 国分寺高 2-5(延長) 大成高 駒沢補助]
もう『よく頑張った脇役』で終わるつもりはない。何度も届きかけて、いまだに届いていない目標にたどり着くためには、並大抵の努力では足りないことも十分にわかっている。今年こそは、自分たちが東京の主役を鮮やかにさらってやる。
「彼らに言っているのは『良いところまで行こう』ではなくて、『タイトルを獲ろう』と。タイトルを獲るためには泥臭いこともしなくてはいけないし、こういう苦しいゲームも絶対勝ちに持ってこなくてはいけないので、そこはもう冬に話をしてきました。彼らもその意識を持ってくれていますし、やはり『毎年毎年「良いところまで行ったね」「よくここまで勝ち上がってきたね」では終わりたくないよね』ということは彼らも出している言葉なので、僕と同じ考えで一緒にやれていることは大きいと思います」(大成高・豊島裕介監督)。
後半のラストプレーで追い付く執念の同点弾から、逞しく引き寄せた逆転勝利。令和6年度 関東高等学校サッカー大会 東京都予選は20日に2回戦を行い、大成高と国分寺高が対戦した一戦は、大成が5-2で延長戦までもつれ込む激闘を制して、準々決勝進出を決めている。
「立ち上がりから相手に5-4-1のブロックを敷かれて、自分たちの方がボールを持つ時間があったんですけど、なかなか決定的なチャンスを作れなかったです」とボランチのMF伊佐地晴希(3年)も話したように、大成は序盤からキャプテンのDF小池汐生(3年)とDF高橋佑弥(3年)のセンターバックコンビを起点にボールを動かしていくものの、なかなかシビアなゾーンには侵入しきれない。
その要因は国分寺守備陣の奮戦だ。キャプテンのGK林健介(3年)が最後方から声を出し続け、DF宮林隆之介(3年)を中央に置いた5バック気味のディフェンスラインも際どい局面では身体を投げ出し、相手のシュートをブロック。「あれだけ一生懸命やってきますし、本当に良いチームなので、試合前からリスペクトしていました」とは大成を率いる豊島裕介監督。前半はスコアレスでハーフタイムへ折り返す。
試合は後半早々に動いた。1分。国分寺はハーフウェーライン付近からFKをゴール前へ蹴り込むと、宮林が素早く反応。懸命に頭に当てたボールは相手GKの頭上を緩やかに越え、ゴールへと吸い込まれる。さらに6分にはMF福渡光太(2年)が果敢な仕掛けでPKを獲得。これを10番のMF石川空大(3年)がきっちり成功させ、国分寺が5分間で2点のリードを奪ってみせる。
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