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パリ五輪出場に王手! U-23日本代表が準決勝進出! 数的優位で一時逆転されるも…開催国カタールとの延長接戦を制す

ゲキサカ / 2024年4月26日 8時21分

 前半39分、日本は思わぬ展開で流れを引き寄せる。松木が最前線にロングボールを送ると、ボールを追いかけた細谷がジャンプしたGKユーセフ・アブドゥラーに腹を踏まれる。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックを経て、アブドゥラーにレッドカードが出されて退場処分。日本が数的優位に立った。

 カタールはGK補充のためにFWハリド・アリを下げ、GKアリ・ナダルを投入。数的優位の日本がボールを握るが、あと一歩ゴールまで遠く、前半は1-1のまま折り返した。

 日本はハーフタイムで交代カードを切る。警告を受けていた松木が下がり、FW藤尾翔太(町田)が投入された。4-4-2の布陣に変え、藤尾と細谷が2トップを組んだ。

 日本は後半4分に逆転を許す。カタールに中盤からFKを与えると、DFモスタファ・メシャールのキックからFWジャッセム・ガベルのヘディングシュートを食らう。数的優位のなかで1-2と試合をひっくり返された。

 あわてずに試合を運ぶ日本は徐々に押し込んでいく。後半22分に同点ゴール。右CKを山本が左足で蹴ると、ニアサイドに詰めた木村がヘディングシュートで流し込む。今大会2点目で試合を振り出しに戻した。

 日本のパス回しでカタールは疲弊。足を攣る選手が増えていくなか、後半36分に2枚替えを行う。アル・ヤジディと1点目を決めたアル・ラウィが下がり、DFアブダラ・ユーシフとFWタミーム・マンスールが出場した。

 日本も後半38分に2枚目のカードを切る。佐藤に代えてMF平河悠(町田)が入った。試合はそのまま決まらず。後半アディショナルタイムは9分。日本は後半アディショナルタイム5分過ぎに山田を下げ、FW荒木遼太郎(FC東京)を出場させた。

 疲弊するカタールはカウンターに出られる選手もほぼおらず、後半終了まで時間を稼ぐ。日本がチャンスを作り続けたが、試合を決めるゴールは入らない。90分で決着つかず、2-2のまま延長戦に突入した。

 延長前半11分、日本に待望の勝ち越しゴールが生まれる。中盤右サイド際のFKをパスからスタートさせ、藤田から縦にパス。PA手前で受けた荒木がPA右に通すと、ボールを収めた細谷が渾身の右足シュートを決め切った。

 不発に苦しんだエースの今大会初ゴールに、日本は勢いづいた。延長前半が終わると、細谷と山本を下げ、内野航とMF川崎颯太(京都)が入る。藤尾が右ウイング、インサイドハーフに川崎と荒木が入り、4-3-3の布陣に戻った。

 延長後半7分、日本がダメを押す。荒木が左CKを蹴り、PA手前にこぼれたところを川崎が右足ミドル。ゴール前のこぼれ球を内野航が仕留め、4-2と点差を広げた。得点直後には大畑を下げ、DF半田陸(G大阪)が入った。

 そのまま延長後半までリードを守り切り、4-2で勝利を収めた。29日の準決勝では、イラクとベトナムの勝者と対戦する。

 準決勝で勝利すれば無条件でパリ五輪出場が決定し、敗れた場合でも3位決定戦で勝ってもパリ五輪出場は決まる。4位の場合は5月9日にフランスで行われる大陸間プレーオフでアフリカ予選4位・ギニアと対戦することになる。

(取材・文 石川祐介)
●AFC U23アジアカップ2024特集●パリオリンピック(パリ五輪)特集

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