受け継がれるクラブとスタジアムの歴史と伝統。鹿島ユースは横浜FCユースに競り勝って聖地で5年ぶりのプレミア勝利を掴む!
ゲキサカ / 2024年4月28日 12時13分
「入りのところでちょっと付き合ってしまった部分と、周りが見えてない部分が多くあって、なかなか自分たちの主導権が握れない中で失点してしまったというところは反省ですね」と和田拓三監督も話した横浜FCユースは1点を追い掛ける展開の中、20分過ぎからは徐々に持ち味を発揮。中盤中央に入ったキャプテンマークを巻くMF高橋友矢(3年)とMF笹歩睦(3年)がリズムを作り、右のMF中台翔太(3年)、左のMF岩崎亮佑(2年)の両翼の仕掛けも積極的。23分には左サイドを庄司が切り裂き、FW前田勘太朗(2年)が放ったシュートは、鹿島ユースのMF大貫琉偉(1年)が身体でブロックしたものの好アタック。ややアウェイチームが盛り返しながら、前半は1-0で45分間が終了した。
後半開始から2枚替えを決断した横浜FCユースは、6分に決定的なチャンス。右から中台がクロスを入れると、こぼれを収めたDF佃颯太(2年)は思い切りよくミドルにトライ。だが、軌道はクロスバーに跳ね返り、同点には至らない。
以降もゲームリズムは、馬力のある庄司と前田の2トップや、途中出場でドリブルを繰り返したMF四日裕歩(1年)の推進力も生きた横浜FCユース。鹿島ユースは「なかなか前からのプレスがハマらない分、後ろに重くなってしまいましたね」と柳澤監督も口にした通り、守勢に回る時間が長くなっていく中で、チームに勇気をもたらしたのは「今日は『点を決めたいな』と思っていました」というセンターバックだった。
19分。鹿島ユースが左サイドで獲得したCK。キッカーの中川が正確なボールを蹴り込むと、「練習から天蒼は良いボールを上げてくれるので、イメージ通りでした」という土橋が高い打点で叩いたヘディングがゴールを貫く。殊勲のスコアラーはそのままスタンド方向へと猛ダッシュ。「今日はジュニアユースとかジュニアとか、ユースの出られない人たちもメッチャ応援してくれたので、あそこで決められてみんなで喜べたので本当に良かったです」と笑顔を見せた背番号3の追加点。2-0。リードが広がる。
だが、横浜FCユースも諦めない。36分。途中出場のFW谷田蓮都(3年)が低い位置でのピックアップから前方へフィード。巧みに収めた庄司のコントロールシュートは、右スミのゴールネットへ鮮やかに吸い込まれる。2-1。たちまち点差は1点に。アウェイチームも勝利への執念を前面に打ち出す。
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