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神戸vs京都で起きた9分間の“VARダブル介入”にJFA審判委「受け入れてもらうのは難しい」情報共有に課題

ゲキサカ / 2024年5月9日 21時56分

JFA審判委が説明

 日本サッカー協会(JFA)審判委員会は9日、東京都内のJFAハウスでメディア向けのレフェリーブリーフィングを開いた。佐藤隆治JFA審判マネジャーが登壇し、J1第10節のヴィッセル神戸対京都サンガF.C.戦でVARの連続介入があり、約9分間にわたって試合が中断したシーンにも言及。最終的な判定には問題がないとしつつも、「9分間という中断を受け入れてもらうのはなかなか難しい」と見解を示した。

 4月27日に行われた神戸対京都戦では前半アディショナルタイム1分、神戸のロングスローをMF宮代大聖が頭でそらした後、京都の選手に当たったボールをFW大迫勇也がゴールに押し込み、一度は得点が認められた。ところが飯田淳平主審はVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)から大迫がオフサイドポジションにいたという情報を受け、VARオンリーレビューでゴールを取り消した。

 しかし、ここで京都の間接FKで再開となるはずが、再びVARが介入した。再開に向けた確認の中で、宮代がそらしたボールが大迫に渡る直前、京都MF松田天馬の腕に当たっていたことが判明したためだ。主審がオンフィールド・レビューを行った結果、松田のハンドの反則が認められ、神戸のPKで試合再開となった。なお、このPKは大迫のキックがGKク・ソンユンに止められ、得点にはつながっていなかった。

 ブリーフィングでは審判員のコミュニケーション音声が公開され、飯田主審はゴールの時点で京都のハンドの可能性があることを認識していた。オフサイドの判定に変える際も「APP(アタッキング・ポゼッション・フェーズ/ゴールまでの流れ)は全部大丈夫ね?」とVARに確認。しかしVARは一度「はい」と応答し、ハンドの反則を見逃した状態でプレーが再開しそうになった。

 ところがここでAVAR(アシスタントVAR)が「白(京都)のハンドは大丈夫?」と飯田主審の意図を汲み取り、APP内の再チェックを促すと、作業を担うリプレーオペレーター(RO)も「念のため確認で(映像を)出しておきます」と伝えてチェックを再開し、ハンドの反則が判明。一度はオフサイドと判定されていたため、ピッチ上の選手は再開の遅れに困惑した様子も浮かべる中、飯田主審がオンフィールドレビューを行い、判定をPKに変える形となった。

 JFA審判委員会は判定が2度にわたって覆った原因としてコミュニケーションの問題があったと指摘。佐藤マネジャーは「オフサイドで取り消す前にそこはちゃんと確認をするべきだった」と反省点を口にした。

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