花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも【二刀流の血脈 世界に誇るパワー編】#2
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月22日 15時10分
花巻東時代の大谷(C)共同通信社
【二刀流の血脈 世界に誇るパワー編】#2
ドジャースで活躍する大谷翔平(29)はいかにして世界屈指のパワーを手に入れたのか。
日刊ゲンダイが過去に連載した「秘話 大谷翔平『二刀流の血脈』」をパワーに焦点を当てて再編し、その軌跡を紐解いていく。【第1回】からつづく。
◇ ◇ ◇
両親の血だろう。大谷は幼少期から運動神経がよかった。
幼稚園から小学4年生までスポーツクラブのスイミングスクールに。姉体小5年のとき、小学校代表で水沢区内の記録会に参加。バタフライと平泳ぎに出場して、平泳ぎは3位だった。陸上でも水沢区内の記録会に出場、5年時は200メートルで3位、6年時は80メートルハードルで6位に入賞した。
「他の生徒たちは顔をくしゃくしゃにして懸命に走っているのに、大谷は流して走っているように見えるんです。けれども、ダントツに速く、他の生徒をゴボウ抜きです」とは中学時代の担任。
「流して走っているように見える」のはいまも変わらない。なのに速いのだ。
小さいころは外で遊ぶか寝るかどちらか。幼稚園で友達と遊び、夕方帰ってくると居間のソファの上で眠りこけた。リトルリーグから帰ってきてもコテッ。とにかくよく寝る子だった。
寝る子は育つという。体は幼稚園のころから常に大きな方。それでも飛び抜けて大きいわけではなかったが、中学に入ってから背丈はぐんぐん伸びた。牛乳が好きで、毎日1リットル飲んだこともプラスに作用した。中1で166センチだった身長は、3年間で20センチ伸び、卒業時には186センチあった。徹さんが182センチなら加代子さんは170センチ。親族はみな大きいというから、そもそも大きくなる遺伝子を持ち合わせているのだ。
ただし、食は細かった。育ち盛りながら、中学時代、白飯は茶碗に1杯で十分。背は伸びても、もやしっ子だった。
進学した花巻東高(岩手)には「食事トレーニング」がある。ノルマは1日にどんぶり飯10杯分。食が細い大谷にとっては苦痛だった。練習試合の昼食は、仕出屋の弁当。余った分は投手が食べることになっていたが、食べ切れないからといってゴミ箱に捨てるわけにはいかない。寮の机の引き出しにしまったままにして、カビだらけにしたこともあった。(つづく)
◇ ◇ ◇
●関連記事【続きを読む】…では、高校2年からプロ4年目までの成長過程について詳しく報じている。
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