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22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した【二刀流の血脈 世界に誇るパワー編】#4

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月23日 14時3分

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大谷の尻の周りは1.5倍ほどに(C)共同通信社

【二刀流の血脈 世界に誇るパワー編】#4

 ドジャースで活躍する大谷翔平(29)はいかにして世界屈指のパワーを手に入れたのか。

 日刊ゲンダイが過去に連載した「秘話 大谷翔平『二刀流の血脈』」をパワーに焦点を当てて再編し、その軌跡を紐解いていく。【第3回】からつづく。

  ◇  ◇  ◇

「ビールの1杯目くらいはおいしいと思う」とは本人。

 酒は飲めば飲めるようだが、「(オフに)増量しているときは飲まないようにしている」という。イチローにしても松井秀喜にしても、現役時代から食べ物にはうるさかった。けれども大谷は、自分で取り組んでいるトレーニングを犠牲にしてまで、「好きなものを食べたいとは思わないし、そういう感じで食事はしていない」とか。

 メジャー移籍後は以前にも増して、食事やトレーニングに関してストイックになった。ひとり暮らしだからだろう。自宅には栄養士の作った料理が冷凍保存されていて、それを解凍して食べることが多いそうだ(結婚後はその限りにあらず)。洋服を着てても分かるほど筋骨隆々。二の腕なんか、女性の太ももくらいある。特に23年は下半身を重点的に鍛えたようで、「尻の回りは去年の1.5倍ほどデカくなったんじゃないか」とは現地特派員。栄養士の指導の下、良質のタンパク質やプロテインを摂取しながら、シアトルのジムなどでみっちり鍛えた成果だ。

 22年6月のマリナーズ戦で放った16号本塁打の打球速度は時速約190キロ。メジャー5年目にして最も打球速度の速い本塁打だった。4月には自己最速を更新、両リーグを通じて3位となる約191.7キロの二塁打を放った。

 ストレートの平均球速は約156.6キロ。走ってはメジャーでも走力がトップクラスの選手がはじき出す秒速9.14メートルを2度マークしている。

 193センチ、95キロ。かつての「もやしっ子」は義経のように身軽なだけではない。屈強なメジャーリーガーの中でも見劣りしない肉体を持ち、打っても投げても走ってもトップクラスの数字をたたき出すパワーを備えた選手に成長した。(つづく)

  ◇  ◇  ◇

 翌23年は日本代表として参加したWBCで優勝。ペナントレースでは本塁打王を獲得した。

●関連記事【続きを読む】…では、ヌートバーが驚嘆した大谷の筋トレの様子や、メジャーの本塁打王はある種、特別な意味を持つ理由などについて報じている。

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