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西武・中村剛也は目標の「500本塁打」まで現役安泰? 29日SB戦で田淵幸一に並ぶ通算474号

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月30日 15時10分

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中村(C)共同通信社

 敗戦の中、一服の清涼剤にはなったか。

 昨29日、西武はソフトバンクに逆転サヨナラ負け。そんな中、福岡に集まった獅子党を歓喜させたのが中村剛也(40)の一発だ。

 四回、0-1の2死から左翼テラス席に飛び込む同点の3号ソロは、自身通算474号。球団OBの田淵幸一氏に並ぶ、プロ野球歴代11位タイ記録となった。

 2011年は飛ばないと言われていた統一球で48本塁打をマークしたように、不惑を迎えた今もホームランを打つ技術は現役トップクラス。しかし、問題は体力面。8月で41歳とトシもトシで、100試合以上に出場したのは21年が最後。22年は12本塁打を打つも、打率.198。昨季は88試合で打率.258、17本塁打、40打点と奮闘したが、今季は19試合で同.213、3本塁打、4打点と苦戦している。

 とはいえ、チームも最下位街道まっしぐら。この日の敗戦で、5位楽天とは3.5ゲーム差と広がった。このままチームの低迷が続くようならば、中村を「記録のためだけ」に出場させたとしても、ファンは文句を言わないだろう。

 通算本塁打の歴代10位は金本知憲の476本。474本の中村がこれを抜き去るのは時間の問題で、同9位の大杉勝男の486本まで残り12本と、こちらも年内に上回る可能性は十分にある。さすがに節目となる500本塁打、歴代7位タイの張本勲・衣笠祥雄の504本超えは今季達成はカンタンには行かないだろうが、西武OBは「来年も球団がバックアップするでしょう」と言う。

 中村は球団史上、屈指の人気を誇るスター選手。本塁打王6回、打点王4回の大功労者とあれば、球団も極力、本人に現役続行の意欲があって、記録にこだわりを見せる限り、面倒を見るつもりだともっぱらだ。

 ネックは1億5000万円の年俸だが、昨オフは5000万円ダウンを食らったように、全盛期の4億1000万円(16、17年)から、年々下がり続けている。本人が目標とする500号を達成するまで、現役生活は安泰か。

  ◇  ◇  ◇

 嬉しいニュースがある一方で、依然として西武は泥沼の最下位だ。この事態を招いたのは松井監督だけではなく、フロントにも大きな責任がある。

 ●関連記事【もっと読む】…では、西武フロントの「致命的欠陥」について詳しく報じている。

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