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巨人・阿部監督の「やりくり力」は原前監督と対照的 守護神消えても悲壮感ゼロの納得理由

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月7日 11時13分

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横川(中央)と巨人ナイン(C)共同通信社

 GW中に巨人から「キーマン」が消えた。

 阿部慎之助監督(45)が「今季のカギ」と復活に期待を寄せていた守護神の大勢(24)が、右肩痛を訴えて4日に登録を抹消されたのだ。

 3日の阪神戦で4点リードの九回に登板して、2死一、二塁のピンチを招くと、「投げられない、抑えられないなという感じだった」と自ら降板を申し出た。今季は11試合に登板して0勝1敗、7セーブ1ホールド、防御率1.86だった。

 昨季は6月に右上肢のコンディション不良のため、約2カ月半の長期離脱を余儀なくされた。今季は2月のキャンプで右ふくらはぎ痛で出遅れたものの、開幕直前に一軍に合流していた。巨人はセットアッパーの中川も左膝痛のため離脱中。巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言った。

「大勢、中川という絶対的なリリーバー2人が不在という緊急事態。それなのに、阿部監督から悲愴感や焦りは感じません。ここまで15試合に投げて無失点を継続中というバルドナードの存在がそうさせているのでしょう。この助っ人左腕が代役の抑えを任されそうですが、今季のリリーフ陣には、ドラフト1位ルーキーの西舘や2年目の船迫、育成から支配下に昇格したばかりの京本といったイキのいい若手が起用されている。さらに補強組の泉やケラー、ここにきて、高梨や大江といった現有戦力も一軍の輪に入ってきた。阿部監督はうまくやりくりしている印象です」 

 昨季は12球団ワーストの3.81と崩壊した救援陣の立て直しが課題だった。そのため、就任した阿部監督は「リリーフ陣のローテ制」を掲げ、「3連投禁止」を貫いている。 

「5日の阪神戦でも、三回に3失点した高橋礼を五回終了まで投げさせました(5回3失点)。原前監督なら『攻撃に転じる』と三回の打席で代打を出していたところですが、阿部監督が中継ぎ陣の負担を考慮してのものでしょう。誰かが故障をしても誰かがカバーする。こういう時のため、二の矢、三の矢を放てるよう、投手陣の層を厚くしてきた。捕手出身らしく、阿部監督からは投手起用に強いこだわりを感じます」(高橋氏)

 なお、昨6日の中日戦に先発し、4回2失点だった横川、膝痛再発の梶谷、スタメンで2タコに終わった中山が二軍降格。秋広、泉口、平内が昇格する見通しとなった。

 6日現在、チーム打率.229はリーグワースト、82得点は同5位、12本塁打は同4位。打線はパッとしないものの、防御率2.43で同2位の投手力と阿部監督の「やりくり力」で、首位阪神を追走している。

  ◇  ◇  ◇

 巨人のリリーフ陣の中で「プロの壁」に直面しているのがドラ1の西舘勇陽だ。

●関連記事【もっと読む】…では、広島で投手コーチや編成部長などを歴任した川端順氏が伝授する壁の超え方について詳しく報じている。

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