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巨人の救世主になるか?緊急補強したヘルナンデスは10年以上マイナー塩漬けの苦労人

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月11日 10時0分

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ヘルナンデス(C)ロイター/USA TODAY Sports

 巨人が10日、前レンジャーズ傘下3Aラウンドロックのエリエ・ヘルナンデス(29)を獲得すると発表した。

 ドミニカ共和国出身の右投げ右打ちの外野手は、今季3Aで20試合に出場し、打率.289、2本塁打、10打点。今月3日に契約解除となっていた。昨季も3Aで137試合、打率.298、18本塁打、99打点、9盗塁。26試合連続安打でリーグ最多の165安打をマークし、二塁打36本を放ったものの、層が厚いレンジャーズでメジャーに昇格することはなかった。

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。

「11年にロイヤルズに300万ドル(約4億4000万円)という破格の契約金をもらって入団しましたが、パワーがない、スライダーが打てないなどの欠点が目立ち、マイナーで塩漬けにされ続けました。長い間クビにならなかったのは『300万ドル』という大金を払ったフロントの責任になるからでしょう。やっとメジャーデビューを果たしたのは、移籍先のレンジャーズがまだ弱かった22年。つまり11年後です。こんなに長期間マイナーでプレーし続けるのは珍しい。打席で打ち気にはやると、前に突っ込むクセがある。日本の投手はスライダーを多投しますから、どう克服するかがカギになります」

■オドーアとは真逆のタイプ

 長所は何か。友成氏が続ける。

「レベルスイングで広角に打てるから二塁打が多い。俊足で肩もまずまず。外野からの送球は正確です。本塁打性の当たりをジャンピングキャッチするなど、外野の守備力には定評があります。なにより、長いマイナー生活を送ってきただけに、日本では阿部監督に忠誠を誓い、ハングリー精神をむき出しにしてプレーするのではないか。アッパースイングで振り回し、二軍落ちを拒否して開幕前に電撃退団したオドーアとは真逆のタイプ。『スライダー克服』という条件付きですが、得点力不足の巨人の救世主になれるかもしれません」

 巨人は10日現在、18勝15敗3分けで首位・阪神と0.5差の2位につけるが、チーム打率.229、90得点はともにリーグ5位と打線が課題。2020年以来のリーグ優勝、12年以来の日本一を狙う阿部監督にとっては待望の助っ人だが、巨人は野手の外国人補強が失敗続き。今度のヘルナンデスはさて……。

  ◇  ◇  ◇

 これから真価が問われるヘルナンデスとは違い、すでに崖っぷちに立たされているのが昨季の正捕手・大城大卓三だ。

 昨オフに年俸は大幅アップした一方、今季国内FA権を取得予定というのに、球団から提示されたのは「単年契約」だった。監督交代で評価と立場が一変したことで、いよいよFA権行使の可能性が増すと見られていてーー。

●関連記事【もっと読む】…ではそれらについて詳しく報じている。

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