インド高速鉄道、日本の新幹線システム導入の実現に向け第1回合同委員会を開催
Global News Asia / 2016年2月15日 7時55分
2016年2月14日、インドのムンバイで、インド高速鉄道に関する第1回合同委員会が開催された。
第1回会合の日本側代表団は、日本側の共同議長を務める和泉洋人内閣総理大臣補佐官を団長とし、関係各省(外務省,経済産業省,国土交通省)の事務次官級、局長級幹部が出席。インド側代表団には、アルビンド・パナガリヤ行政委員会副委員長(Dr. Arvind Panagariya、Vice-Chairman、NITI(National Institution for Transforming India)Aayog(Committee))(インド側の共同議長)を始め、鉄道省、外務省、商工省等の関係各省の次官級が参加した。
昨年12月の安倍総のインド訪問の際に、日・インド両国は、インド最大の都市ムンバイ・工業都市アーメダバード間高速道路(約500キロメートルのルート。最高速度は時速320キロメートルで、所要時間は現在の約8時間から2時間程度へ大幅に短縮される)に日本の新幹線システムを導入することを確認し、ハイレベルの合同委員会を設立することを発表していた。日本とインドは12月12日の首脳会談で、インドの高速鉄道に日本の新幹線方式を採用することで合意していた。
中国は、この日本の新幹線方式を採用には驚く。日本は、インドネシア鉄道における事業争奪戦で、中国の巧みな外交戦略等によって敗北したが、日本の技術を見極め、インドは日本の新幹線方式を採用に合意したものとみられる。そもそも、インドと中国間の関係は、国境などの小競り合いなどもあったことから、チャイナマネーではたやすくインドは動かなかったと言える。
合同委員会では、新幹線システムを導入する資金、技術及び人材育成面での協力に関して詳細を議論。2016年中に両国間で結論を出すため詳細を議論していく予定。 日本政府は、ムンバイ・アーメダバード間高速鉄道への新幹線システムの導入の実現に向けて引き続き両国間で取り組んで行く考えだ。
【編集 : 安麻比呂】
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