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【フィリピン・セブ市】60歳以上の高齢者に3,000ペソを給付

Global News Asia / 2021年3月11日 6時0分

フィリピン・繁盛する中古洋服店(撮影・尾田慎二氏)

 2021年3月31日までに、セブ市内に住む60歳以上の高齢者約15,000人に、3,000ペソ(約6,500円)を給付する。

 新型コロナの影響を受け、著しく経済状況が悪化している中で、最も窮地な高齢者の救済が目的。直近3カ月分の支援費としての位置付け。

 セブ州に長く住んでおり、現地の状況に詳しい尾田慎二さんは「セブ島は、昨年3月20日から観光ビザでの入国が全面停止。工業団地は減産で1,500人解雇、閉鎖で4,000人解雇など。観光業は全面閉鎖などで多くの若者たちが職を失い生活苦に陥っている。

 孫を預かりセブ州外で働く子どもからも送金が途絶えた老夫婦は、近所の住人に助けられて生活している事も多い。

 東南アジアで最も長く厳しい封鎖を経験し、今も各地でロックダウンが行われており、出口が見えない。

 国も地方自治体も財政難。限られたお金を、老人家庭への生活援助に回すのは正しい政策だ」と話している。
【編集 : Eula Casinio】

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