「服はたくさんあるのに着る服がない」はもう卒業…服で〈浪費〉や〈散財〉をしないために、一番大切なこと【低コスト生活を送る人気YouTuberの結論】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月28日 11時0分
(※写真はイメージです/PIXTA)
本当に暮らしに必要なものを知るためには「自分が満足するバランスを見極めること」が大事だと、ミニマリストYouTuberのかぜのたみ氏は言います。かぜのたみ氏の著書『低コスト生活 がんばって働いている訳じゃないのに、なぜか余裕ある人がやっていること。』(朝日新聞出版)より、低コストながらも不便なく過ごせる「服選び」について見ていきます。
「生活必需品」と「贅沢品」を仕分けると見えてくるもの
私たちの生活は、生活必需品のように見えて、実は贅沢品というものがかなり含まれているようです。身の回りのものを「生活必需品」と「贅沢品」に仕分けてみると、暮らしに必要なものがわかりやすくなります。
人によって、贅沢を「奮発」とするか「ゆとり」とするか、定義づけもレベル感も、かなり違うと思いますが、私は普段使わないものを「贅沢品」としています。大事なのは贅沢品=ぜんぶ不要、ということでなく、ここもまた「自分が満足するバランス」を見極めるのが肝心です。
服を例に考えてみましょう。
毎日着る服と特別なときの服。あなたにとって「満足するバランス」はどれでしょうか。
A.毎日着る服は着用頻度が高いので、比較的いいものを買いたい
特別なときの服はほぼ着ないので、その都度レンタルでOK
B.毎日着る服は正直なんでもOK
特別なときの服は、持っているだけでも楽しいので奮発したい
C.毎日着る服も特別なときの服も、両方こだわりたい
もちろん、これ以外にもたくさんのパターンが考えられますが、持ち物を「生活必需品」と「贅沢品」に分けてみると、自分はどのバランスにするのが満足なのか、より把握しやすくなるのではないでしょうか。
コツは、「服」「キッチン用品」くらいまで範囲を絞ってから分けることです。そうすると漠然としたもの選びにメリハリがつき、お金の使い方にも変化が訪れます。持ち物選びでも「自分が満足するバランス」にきちんと軸を置くことが重要です。
よく使うものほど考える時間を端折りがちですが、仕事や住まい選びと同じくらい「慎重に」「入念に」考えてみてほしいのです。
「服はたくさんあるのに着る服がない」現象が起こるワケ
世の中には、いつ見ても、どこを見ても、大量の洋服が売られています。その上、オフィス用、普段用、レジャー用……と用途も分けてワードローブを揃えていくと、何が本当に必要なのかわかりにくくなり、メンテナンスはもちろん、購入するためのリサーチも大変です。
数があれば困らないかと思いきや、「服はたくさんあるのに着る服がない」という謎の現象が起こり、また別の服を買う……以前の私は、こんな「洋服迷子」になっていました。
なんだか服やバッグなどの身につけるものって、他のものよりも、自分を一瞬で変えてくれるような、特別感を期待しがちではないでしょうか。
私が「脱・洋服迷子」のために試行錯誤してきた、低コストながらも不便なく過ごせる服選びについて、まとめてみたいと思います。
まず大切なのは、服に対して「どうしても外せない点」をはっきりさせることです。
これまで私が服で浪費や散財、失敗したのも、自分が服に求めることが明確でなかったからでした。判断基準ができてから、大きな不満や困りごとが起きづらくなったと体感しています。「おしゃれに見られたい」とか「トレンドの格好をしたい」などは、最初から欲張ると大変なので、余力があれば……と割り切ることにしたら、選択肢も狭まりました。
私の「どうしても外せない点」はこの3点です。
1.メンテナンスがラクにできること
2.寒暖調整がしやすく、動きやすくて着心地が良いこと
3.自分に似合っていること
私にとってとくに大切なのが、3の「自分に似合っていること」です。
私は服を選ぶときに、「自分を変えてくれる服」ではなくて、「自分に似合っている服」=「自分の良さを引き立ててくれる服」を大事にするようにしています。過去、いくらお金を服に使っても満足できない、という事態になっていたのは、パターンや作りに凝った服や、おしゃれでハイセンスな服など、一瞬で素敵な自分に変身できそうな「自分を変えてくれる服」を探していたからでした。お金をかけたらかけた分だけ変われる! と思って、洋服を選んでいたのかもしれません。
ですが「自分の良さを引き立ててくれる服」=「自分に似合っている服」に焦点を当てるようになってから、服への過剰な期待が消えていき、洋服に使う金額も減りました。
気に入った服に自分を合わせるのではなく、自分に合う服を選ぶ。書いてみるとごく普通のことに思えますが、あまり自分のことが好きでないと、服に求めることもいつの間にか過剰になる気がします。
思い描く理想が、本来の自分の持ち味からかけ離れているほど、デザインや組み合わせで調整する必要が出てくる訳で、それなりにお金やアイテム数、センスが必要になってくるのです。
「こんな私になりたい!」という、どうしても実現したい理想像があれば別ですが、「本来の自分の持ち味」から洋服を選ぶのが、低コストでおしゃれを楽しめ、自信もつくのでおすすめです。
かぜのたみ YouTuber
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