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窪塚愛流&橘優輝、『最高の教師』『きみセカ』共演続く若手注目株が見据える俳優としての未来とは

クランクイン! / 2024年2月5日 6時30分

(左から)窪塚愛流、橘優輝

 地上波ゴールデン帯の連続ドラマとしては初となる本格ゾンビ作品として注目を集めた『君と世界が終わる日に』。本作はその後、Season2~4までHuluで独占配信され、ついに今年『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』としてスクリーンでファイナルを迎える。約4年に渡り作品を引っ張ってきた主人公・間宮響を演じたのは竹内涼真。彼を中心に劇場版では新キャストが集まった。そんななかでも、竹内の背中を見て大きな影響を受けたという若手俳優の窪塚愛流と橘優輝が撮影を振り返ると共に、俳優としての未来について語り合った。

■スケールの大きな作品で得たこと

 連続ドラマからスタートした本シリーズは、地上波ドラマ、配信、そして劇場版と長期に渡る壮大なドラマが展開されてきた。謎の感染症「ゴーレムウイルス」によって突如変化してしまった世界で“大切な人を守りたい”というテーマのもとストーリーを紡いできた。

 そんな作品に参加することになった窪塚と橘。窪塚は「元々ある“きみセカ”の持つ温度や雰囲気、世界観を大切に」クランクインしたというが、一方で「せっかく出演させていただくのだから」と脚本から自身が演じる藤丸礼司の弱さや臆病さという特性を自分なりに解釈して丁寧に演じようと意識したという。

 橘演じる松山寿人は、顔にタトゥーがいくつも彫られているいかついビジュアルだ。橘は「“きみセカ”の集大成に参加できることになり、まずは全部しっかりと観て、脚本を読み込みました」と述べると、「松山は結構いかついビジュアルではありますが、ビビりな部分もあるので、そのあたりをどう表現したらいいのか、菅原(伸太郎)監督や涼真さんに相談しました」と撮影を振り返る。

 地上波テレビ、配信大手、そして劇場版は東宝配給と、大きな座組で展開される本シリーズ。窪塚、橘共に驚いたのは、人類最後の希望の都市といわれる『ユートピア』を取り巻く豪華なセットだという。窪塚は「僕らが最初に登場する地下のシーンは、大きな倉庫を借りて、その中全部がユートピアの世界でした。僕はあそこまで大掛かりなセットで芝居をしたことがなかったので、驚きと共に、映っていないんじゃないかというところまで細部に渡ってこだわっているスケールの大きさに感動しました。そのおかげで、非現実的な世界を描いている作品ですが、すんなりとその世界を受け入れることができました」と語る。

 橘も「休憩時間もずっとセットの中で過ごすほどの大きさなので、撮影と現実の境目を感じることがなかったです。ずっと“きみセカ”の世界観で過ごすことができて集中力も高いまま維持できました」と徹底的にこだわって作り上げたスタッフたちのプロの仕事に脱帽していた。

■竹内涼真の背中から学ぶことが多かった撮影


 約4年間、シリーズを引っ張ってきた座長の竹内。完成披露イベントの際、キャストたちが竹内の一挙手一投足が役を演じるうえでの助けになったと話していた。特に事務所の後輩である橘は、以前から竹内は憧れの存在であったという。「涼真さんは座長ということを意識しているわけではなく、常にいつも通りなんです。それでも涼真さんがいる場所では士気が上がるというか笑いが絶えない。『緊張せずに堂々としていればいい』という感じが伝わってくる現場だったので、とてもやりやすかったです。こちらに気を使わせないように気を使ってくださる感じは、いつか自分もそうなれたらなと見習いたいところです」。

 窪塚も「竹内さんが太陽だとしたら、僕はその周りの惑星みたい」と表現すると「僕もここまで規模の大きな撮影に携わらせていただいたことがなく、スタッフさんたちにもちょっと壁があったのですが、竹内さんがいると、自然とそういう壁を取っ払ってくださるんです。みんな分け隔てなく仲間だと思ってくださる。とてもエネルギッシュで、勉強になることばかりでした。僕もいつか竹内さんみたいに、いるだけで誰かを救っていけるような存在になりたいです」と目標を掲げていた。

■『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』でも共演した2人は仲良し


 窪塚と橘と言えば、2023年放送の連続ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)で共演しているが、撮影は本作が先だったという。映画の撮影中にお互い、次の作品で一緒だということを知ったそう。

 橘は「年数的には愛流くんのほうが長いので先輩なのですが、年齢は僕より一つ下なんです。あまり年下の人と現場で一緒になることがなかったので、ちょっと可愛いなと思って、この現場でも仲良くさせてもらっていました。そうしたら次の作品でも一緒だと途中で知って……」と語ると、窪塚も「えっ、出るの?って(笑)。そこでまた絆が深まった気がしました」と笑う。

 窪塚にとって橘との初対面が、本作の松山だ。窪塚は「顔にタトゥーが入っているし、ごつい。髪型も奇抜なので、正直最初は心の中でビビッていました。でも年齢が近いし仲良くなりたいと思っていたので、声をかけさせてもらったのですが、まず声のトーンが優しくて、話をするとまったく松山じゃない(笑)。絶対いい人なんだろうなって伝わったので、すぐに仲良くなれました」と印象を語る。

 ゴーレムたちと生き残りをかけて死闘を繰り広げる藤丸と松山。芸能界も次々と新星がやってくる厳しい世界。しっかりと生き抜くために窪塚は「僕は“誠実に”“真面目に”“謙虚に”の3つをベースにしています」と大切にしていることを明かす。それを聞いた橘は「愛流くんは本当に謙虚で優しい」と同意すると、窪塚は「誠実で真面目で謙虚であれば、天狗になることもないし、どんなに立場が変わってもブレないと思うんです」と理由を説明する。

 一方の橘は『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』、『下剋上球児』(TBS系)と話題のドラマへの出演が続いている。「応援してくださる方が増えている気がして本当に嬉しいです」と環境の変化は実感しているというが、「自分の演技力がまだまだと思い知らされることが多いので、まずは自分の演技力や至らない部分をしっかりと磨いていかないと生き残れないと思っています」と語っていた。

 現在20歳の窪塚と21歳の橘。20代は始まったばかりだが、橘は「この勢いを切らずに駆け抜けていきたいです。それもただ過ごすのではなく、しっかり成長していきたいです。近年は国内に限らず作品を観ていただける環境も整ってきているので、英語とかも始めています」と抱負を述べると、窪塚も「僕も足りていない部分を痛感して結構悩み苦しんだ1年でしたが、毎日どんなに小さなことでも良いので、自分を成長させるような学びを見つけて心のなかに大事にしまえるような大人になっていきたいです」と前を向いていた。(取材・文:磯部正和 写真:上野留加)

 『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』は、公開中。

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