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成果を上げる「計画力」を身につける/フランクリン・ プランナー

INSIGHT NOW! / 2023年5月24日 10時33分

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フランクリン・ プランナー / フランクリン・プランナー

「計画力」は、経済産業省が提唱した社会人基礎力(「前に踏み出す力・考え抜く力・チームで働く力」の3つで構成)の1つに挙げられており、ビジネスを行っていく上では欠かせない能力であると言えます。

なぜ計画力が必要かといえば、組織の中で仕事をするということは、周囲の人たちとの協力が欠かせません。そのためには、あらかじめ自分の行動、周囲への依頼事項を考え、周囲の人たちに納得してもらってはじめて仕事は成り立ちます。そのためには、計画は必要不可欠だといえるでしょう。

また、計画があれば、パフォーマンスにも大きな違いが生まれます。最初にやるべきことを決めるわけですから、活動に無駄が少なくなります。当然、想定外のことが起きたり、方向性が変わってしまったりすることもありますが、少なくとも、無計画で進むよりかは効率的な活動になります。さらに、計画を立てることは、どうすれば効率的、合理的にできるかを考えることですから、プロセス構築力が磨かれ、計画を策定するその行為自体がビジネススキルのひとつになっていきます。次に似たような仕事が舞い込んだときに、ノウハウとして生きてきます。

そして、無駄を省くことに近いかもしれませんが、リスク管理にもつながります。リスク管理とは、想定されるリスクを未然に回避するための活動のことですが、計画を策定することで、まず、トラブルを想定することができます。「ここでこういうミスが出そうだ」「ここで反対意見の人に話をしておこう」といったことが想定できます。また、想定することができれば、その対策も考えることができます。トラブルの発生を想定していなければ、対策が遅れるばかりでなく、さらなるトラブルを誘発し、問題を拡大させてしまうこともあります。

計画力とは?

では、計画力とは何でしょうか。

いろいろな定義があるとは思いますが、「仕事の完遂(目標の達成)に向けて、活動を設計する能力」といったところでしょうか。あくまで、設計した活動によって、仕事が完遂するかということがポイントになりそうです。

計画とは将来に向けてのものですから、まず将来を描く必要があります。自分がどうなりたいのか、どうあるべきだと思うのかを明らかにする必要があります。

将来を描くこと、つまり目標設定ということになります。できる限り具体的でわかりやすい目標が必要です。この点があいまいだと、精度の高い計画(実行プロセス)を作成できなくなり、何をすればいいのかわからなくなってしまいます。目標が具体的にイメージできるようになっていることが、計画力の第一ステップです。

ビジョンからアクションへの変換

目標は将来の達成した姿ですから、その状態へどのような活動(行動)をとればいいのか、静的状態から動的なアクションへ変換する作業が必要となります。

そこで、まず行ってほしいのが、「逆算思考」です。ビジョン(ゴール)の時点から、現在までを逆算してプロセスをたどってみます。

たとえば「イベントの成功」のためには、「集客人数の確保」「魅力的なコンテンツの確保」「プロモーション・ツールの完成」などたくさんのステップが想定できます。成功のためには、何が必要かの観点で考えます。ひとつのステップが生まれれば、その状態になるためには何が必要かを考えていきます。

そのときに、ひとつひとつのステップは必ずつながっている必要があります。インプットとアウトプットがつながっているからステップになるわけで、これをシステム思考と呼びますが、つながりのないステップを設定してしまうと、次の段階に進めなくなります。プロセス構築力というは、いかにこのつながりのあるステップを考えることができるかという能力になります。

こうして生まれたステップを今度は、WBS(Work Breakdown Structure)に落とし込みます。WBSとは、プロジェクト全体を作業や成果物といった要素で細かく分解した構成図のことです。

それぞれのステップに対して、どのようなタスク(活動)が必要なのかを洗い出していきます。

このタスクをいかに精度高く、効率的な活動に設定することができるかが、まさに計画のクオリティとなるところです。

最後に、どのタスクをいつ行動するのか、実際に活動計画としてスケジューリングをしていきます。その際、自分ではできないタスクや同時並行しなければならないタスクに関しては、ほかの人に委譲することになります。

計画力を磨くには

計画力を磨き、高めるためには、やはり実践をつんで経験値を増やしていくことしかないかもしれません。つまり、PDCAを回すことが一番の高める方法と言えそうです。

「P」を策定し実行(D)したあと、想定した結果と比較しながら、「P」の部分、ステップとタスクに問題はなかったのか、あるいはタスクの実行に問題がなかったのかを振り返ります(C)。そして、次のアクション(A)に結び付けていくサイクルを繰り返すことができれば、「計画力」は自然と身についていくでしょう。

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