『選択型』賃金制度について/株式会社新経営サービス 人事戦略研究所
INSIGHT NOW! / 2016年8月11日 10時0分
株式会社新経営サービス 人事戦略研究所 / 株式会社新経営サービス
<タイプA>
●非常に安定志向の強い社員であり、安定的な昇給/昇格を望んだり、他者との競争を避けたりするタイプ。
<タイプB>
●非常にチャレンジ志向の強い社員。具体的には、成果・実績を出すことに強い意欲を持っており、社内外の競争で勝つことを強く望んでいるタイプ。
もちろん、時代や年齢層に関係なく、社員のタイプというのは大別すればこの2つに分かれるのかもしれないが、最近の若手~中堅の社員というのは、"どちらかにはっきりと分かれる"傾向が強いように認識している。先日もある企業の役員の方とお話をしていると、そのようなことを仰っていた。
仮に、上記のような傾向を前提とした場合、それぞれのタイプに合う人事制度や賃金制度というのは、当然に違ってくる。しかしながら、(これまでの多くの日本企業のように)制度としての画一性を重視するが故にどちらかに合わせた制度にしてしまうと、片方の人材にとっては非常にマイナスな仕組みになってしまう。逆に、両方を考慮した仕組みにしてしまうと、制度として非常に中途半端なものになってしまう恐れがある。
それであれば、あらかじめそれぞれのタイプ(志向)に合った制度を2つ用意し、本人の希望をベースに各人に合った仕組みを適用するという考え方も、これからの人材トレンドを踏まえれば十分検討に値すると考える。
次回は、上記の考え方に基づく具体的な制度プランについてご紹介する。
執筆者:岩下 広文
人事戦略研究所 コンサルタント
大学卒業後、国内事業会社において人事・総務等の実務に従事。その後、人事アウトソーシング会社、及び、外資系大手コンサルティングファーム(※監査法人系)にて人事コンサルティング業務に従事した後、現職。人事評価・賃金制度構築や退職金制度設計だけでなく、組織・人事面における幅広いテーマでのコンサルティング経験を有する。人事の実務経験を活かした運用性の高い制度設計に定評がある。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
将来の賃上げ余地を“見える化”する「人件費シミュレーション」を提供
PR TIMES / 2024年4月26日 18時15分
-
課長になれない50代が5割超え…人事のプロが提言「仕事が向かない人は早く帰って家事育児」の選択肢を
プレジデントオンライン / 2024年4月26日 17時15分
-
日本人男性はなぜここまで育休を避けたがるのか…低査定の人も途中で降りることを許さない"年功人事"の残酷
プレジデントオンライン / 2024年4月25日 16時15分
-
グローバル化が進むと「封建的な世界」になる理由 ナショナリズムこそリベラルな社会の前提条件
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 9時30分
-
だから社員が経営者以上に「会社の利益」を考える…"平均年収2000万円"キーエンスの「スゴい報酬戦略」
プレジデントオンライン / 2024年3月28日 16時15分
ランキング
-
1突然現場に現れて「良案」を言い出す上司の弊害 「気になったら即座に直したい」欲求への抗い方
東洋経済オンライン / 2024年4月26日 9時0分
-
2なぜ歯磨き粉はミント味? ヒット商品の誕生には「無駄」が必要なワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月26日 8時0分
-
3濃口醤油と淡口醤油、塩分が高いのはどっち?…醤油の「色の濃さ」と「味の濃さ」の知られざる関係
プレジデントオンライン / 2024年4月26日 8時15分
-
4「加賀屋」50歳の元若女将が選んだ"第2の人生" 震災からの復興への道、仕事術について聞く
東洋経済オンライン / 2024年4月26日 13時0分
-
5円安、物価上昇通じて賃金に波及するリスクに警戒感=植田日銀総裁
ロイター / 2024年4月26日 18時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください