「ノーパンで履けるズボン」 1万円超なのに月商500万円、なぜ人気?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月13日 10時8分
”ノーパン”で履ける、ととのうパンツ
“ノーパンで履けるズボン”をご存じだろうか。「ととのうパンツ」という商品で、最近話題になっている。
ロングタイプは1着1万9800円、ショートタイプは1着1万3200円とかなり強気な価格だが、月平均300万~500万円ほど売れているという。
「サウナでととのった後に締め付けられる下着を履きたくないと思ったんです」──プラスチャーミング代表の中川ケイジさんは、ととのうパンツを閃(ひら)いたきかっけを振り返る。
自身のうつ病の経験から、開放的なリラックス時間を創出するふんどしに魅力を感じ起業した中川さん。ふんどしの特徴を商品開発に生かせないかと検討を始めた。夏はふんどしの上にショートパンツという自身のスタイルを踏まえ、ノーパンで履けるショートパンツの開発に取り組むことに。
試作品を数種類作成し、快適さを追求するために局部に当たる部分の幅の調整を10回ほど繰り返したが、大枠のイメージもあったおかげで短期間で形になった。
「パンツの表地はさらっとした肌触りのシアサッカー生地を採用しました。内側には国内生産のダンガリーコットンを使用した、ふんどしと同様の作りのインナートランクスを付けています。通気性が良いので蒸れないですし、二重構造にしているので透けにくいです」(中川さん)
着用シーンは多岐にわたる。サウナや温泉に限らず、家でのリラックスタイムやちょっとした外出にも対応可能だ。男女兼用で、意外と女性の購入者も多いという。
「実はふんどしって意外と女性に売れているんですよ。女性の下着はピタッとしているものが多いため、血の巡りや蒸れなどのトラブルがあるらしいです。寝るときくらいは風通しの良いものがいいというニーズから支持されているのだと思います」と中川さんは分析する。
●37万円くらい売れれば…… 購入殺到で730万円を突破
構想から約1年半、2022年3月にMakuakeにて商品を公開。結果は、目標約37万円に対し、1974%の約730万円と大幅達成を記録した。
中川さんは当時、目標は37万円としたものの「300万円くらいはいってほしい」と考えていたが、ふたを開けたら1974%達成の約730万円。大幅達成となった。
応援購入という特性上、価格は現在よりも低く設定されているが、それでもショートタイプは8800円だった。決して気軽に購入できる金額ではないが、なぜここまで購入数が伸びたのか。
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