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星野リゾートは、なぜ地方の人材を積極採用するようになったのか 代表が語った都市居住者との違い

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月21日 6時30分

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星野リゾート、4つの会場で入社式を実施

 星野リゾートの星野佳路代表は4月17日に開催した記者発表会で、新卒採用において地方居住者(地方大学出身者など)の割合が高まっている背景を説明した。

 都市居住者(東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・京都)と、地方居住者の採用割合はここ数年で大きく変化している。2022年、地方居住者の採用割合は30%だったが、23年は44%、24年は52%と増えている。今や、新卒採用の半数以上を占めるまでになった。

 星野代表はその理由について、運営する施設が地方に多いことを挙げる。

 「地方の生活に慣れている人だと、さまざまな面で定着率が高い。また、観光人材として能力を発揮しやすいことが分かっている」(星野代表)

 星野リゾートは国内外で69施設を運営している(24年4月17日時点)。施設は大都市だけではなく、北海道、福島県、島根県、沖縄県などでも展開している。24年は国内で6施設を開業・リニューアルする予定で、その中には、岐阜県初進出となる「界 奥飛騨」(岐阜県高山市)も含まれる。同施設のコンセプトは「山岳温泉にめざめ、飛騨デザインに寛ぐ宿」で、山あいの温泉の醍醐味を感られるのが特徴だという。

●過去最多の750人が4月に入社

 同社の新卒採用サイトには「多くの施設で通勤や生活に車が必要となるため、普通自動車免許(AT限定可)の所有を推奨します」という記載がある。

 星野リゾートは3月31日と4月3日、北海道・青森県・長野県・沖縄県の4会場で春の入社式を実施した。4月に入社するのは過去最多となる750人で、年間では計1050人の採用を目標としている(キャリア採用含む)。同社が運営する施設数は19年には39だったが、24年には69まで増加。社員数も2866人(19年)から4697人(24年)と増えている。今後、インバウンド含め観光需要が大きく伸びることが予想されるため、より多くの人員が必要となる。

 星野リゾートは地方居住者の採用を強化することで、人材の定着率を改善できるか。

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