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「モバイルSuica」で東海道新幹線やTOICAエリアをまたぐ定期券を買えないのはなぜ? JR東日本に聞く

ITmedia Mobile / 2024年4月23日 15時5分

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モバイルSuicaで買えない定期券がある……だと!?

 JR東日本(東日本旅客鉄道)の「モバイルSuica」は、駅の自動券売機や窓口に並ぶことなくチャージや定期券を購入できて便利です。しかし、カードタイプ(Suicaカード)ならできることができない不便さも持ち合わせています。

 モバイルSuicaの“不便さ”の1つとして、Suicaカードなら買える一部の定期券がモバイルSuicaでは買えないことが挙げられます。カードには発売できるのに、モバイルで買えない定期券があるのはなぜなのか――皆さん(と私)が抱えている疑問を、JR東日本のコーポレート・コミュニケーション部門(広報担当)に聞いてみました。

●おことわり

・記事中の「モバイルSuica」「モバイルPASMO」「モバイルICOCA」は、特記のない限りApple Pay(iPhone/Apple Watch)のSuica/PASMO/ICOCAも含みます

・記事中のやりとりは、文脈の変わらない範囲で体裁を整えています

●モバイルSuicaで「TOICAエリアまたぎ定期券」を買えないのはなぜ?

 Suicaを含む交通系ICカードは、特別な定めがない限り別の交通系ICカードの利用エリアをまたいで利用できません。例えば首都圏のSuicaエリア/PASMOエリアから乗車した場合、他のSuicaエリア(仙台/新潟/秋田/盛岡/青森)やTOICAエリアで下車できません(原則として全区間の運賃を現金精算することになります)。

 ただし、例外として以下のケースでは定期券に限ってエリアをまたげます(※1)。

・首都圏Suica/PASMOエリアとTOICAエリア

・TOICAエリアとICOCAエリア

・ICOCAエリアとSUGOKAエリア

(※1)定期区間外の自動精算を含め、電子マネー(SF)残高で乗車する場合はエリアをまたげません(またいだ先で精算が必要な場合は、窓口での対応となります)。また、エリアをまたぐIC定期券では、販売できる区間や経路など、磁気定期券とは異なる制限を受ける場合があります

 JR西日本(西日本旅客鉄道)の「モバイルICOCA」では、TOICAエリアやSUGOCAエリアをまたぐ定期券も購入できます。例えば「新下関(ICOCAエリア)~門司(SUGOCAエリア)」「彦根(ICOCAエリア)~関ヶ原(TOICAエリア)」といった定期券も、アプリからサッと買えて便利です。

 しかし、モバイルSuicaではTOICAエリアにまたがる定期券を購入できません。首都圏Suica/PASMOエリアとTOICAエリアをまたぐ定期券を購入するには、カードタイプのSuica/PASMO/TOICAのいずれかとなります(※2)。

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