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“Switch後継機“について任天堂が語ったこと 「ユニークな提案が当社の生命線」

ITmedia NEWS / 2024年5月9日 17時55分

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画像は「Nintendo Switch」

 任天堂は5月7日、ゲーム機「Nintendo Switch」の後継機種について、「アナウンスを今期中に行う」と公式SNSアカウントで明らかにした。投稿が古川俊太郎社長の名前で行われたことも話題だが、その後の2024年3月期決算説明会では、古川社長が関連するいくつかの質問に答えた。後継機の姿を想像するヒントになりそうだ。

●ユニークな提案が任天堂の生命線

 他社ゲーム機に比べ、任天堂のゲーム機はスペックよりも独自性に力を注いできた。Switchの携帯ゲーム機と据え置き型の兼用というコンセプトに加え、「Joy-Con」を装着することでゲーム毎の専用コントローラーを安価に提供できるなど、遊び方の幅を広げた。一方で、他社ゲーム機とのスペック差により、ゲームタイトルを開発するサードパーティーがマルチプラットフォーム展開をしにくいといった指摘もある。

 そうした現状を踏まえてか、ゲームソフトの開発リソースに関する質問に対して古川社長は、「今後、ゲーム開発の長期化、複雑化、高度化は避けられないと考えているが、その中で、ゲーム開発を通じてユーザーに新しいユニークな提案をするのが当社の生命線」として引き続き独自性を重視していく考えを示した。

●パッケージ販売も大事

 Nintendo Switchのライフサイクルの中で起きた大きな変化の1つが、デジタルビジネスの拡大だった。今回の決算(2024年3月期)では、任天堂タイトルの売上高におけるダウンロード販売の比率は50.2%に達し、追加コンテンツや「Nintendo Switch Online」を含めたデジタル売上高はソフト販売全体の59.5%となっている。

 競合他社はオンラインに特化したゲーム機を用意するなど、デジタルビジネスにより前のめりにも見える。しかし古川社長は「単純にデジタル売上高の比率を高めるのではなく、パッケージソフト販売を含めたゲームソフト販売の最大化を目指していくことが基本方針。今後もその方針に変わりはない」として、パッケージも引き続き重視していく姿勢を示した。

 また、ニンテンドーアカウントについてはハードウェアの世代を超えてユーザーとの関係性を維持するためのものとして、Switch後継機種でも活用する方針だ。

●「Switchの後継機種」と呼ぶ理由

 新しいゲーム機を「Switchの後継機種」と呼ぶことに特別な意図はあるのかという質問もあった。過去のハードウェア発表では、Wii Uは「Wiiの後継機」、Nintendo Switchは「全く新しいコンセプトのゲーム機」と表現していたためだ。

 古川社長は、質問者の「今回はSwitchのコンセプトを引き継ぐ意思の表れか」という問いに対し、「本日の発表に際しては、『Nintendo Switchの後継機種』という表現を用いることが最適だと判断した」とするに止め、直接的な回答は避けながらも否定はしていない。

 発売時期は未公表。今後の情報発信については「過去の新ハードウェア発表時と同様、発売に向けて段階的に行っていく」としている。

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