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「スイッチ後継機」の価格は? 詳細発表の時期は? 近年の動向と決算報告から予測

マグミクス / 2024年5月13日 7時25分

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■後継機の価格はどの程度になるのか?

 任天堂の2024年3月期決算が、5月7日に公開されました。このタイミングに合わせ、代表取締役社長の古川俊太郎氏が、任天堂の企業広報・IR関連公式X(旧:Twitter)を通して、「(Nintendo)Switchの後継機種に関するアナウンスを今期中に行います」と発表し、スイッチユーザーから大きな関心が寄せられています。

 今回は、Nintendo Switch(以下、スイッチ)の後継機についての情報を予告したに留まり、詳細はまだ明かされていません。価格はどうなるのか、携帯性は継続するのか、スイッチユーザーならずとも気になる点はいくつもあります。

 その答えが判明するのはまだ先の話ですが、任天堂の動向や決算の情報を手がかりに、スイッチ後継機を予測します。

●後継機は、低価格路線を貫くのか?

 購入を考えている人や子供に買い与える親としては、「後継機の価格」がいくらになるのか、気になるところでしょう。任天堂がこれまで発売した据え置き機の歴史を辿(たど)ると、最初期のファミコンは1万4800円、スーパーファミコン以降は2万5000円前後で安定し、Wiiの時代までこの価格帯を守りました。

 またWii Uも、プレミアムセットだと3万0000円(税込3万1500円)でしたが、ベーシックなら2万5000円(税込2万6250円)と、これまでの路線を継承します。ユーザーに選択できる余地を提供しつつ、低価格路線を維持しました。

 この2万5000円前後の路線は、残念ながらスイッチでは上回ってしまい、3万2978円(税込)での発売となります。また、後に「携帯モード」のみに絞った「Nintendo Switch Lite」が2万2980円(税込)で発売されたほか、有機ELモデルが3万7980円(税込)で登場しています。

 スイッチにて本体価格が3万円を超えはしたものの、ライバル機の価格はさらに高まっており、時代的に見れば低価格路線は健在です。また近年の任天堂は、高性能をライバル機と争うような姿勢はこれまで見せていません。そうした経緯を踏まえると、後継機の価格も比較的、抑えられると見てよさそうです。

 ただし、スイッチと同程度になるかは分かりません。半導体を含む各パーツの価格推移、長引く円安、求められる基本性能の向上など、全体的な情勢を鑑みても低価格に抑えるのは難しい状況にあります。

 また、任天堂が公開した決算説明資料を見ると、従来のスイッチモデルの販売台数は、22年度の614万台から23年度の386万台と落ち込んでいます。一方、高価な有機ELモデルは922万台から932万台と微増しており、年間販売台数も従来モデルを大きく上回りました。

 近年スイッチを買い求める層は、価格よりも性能を重視する傾向にあるようで、スイッチに対して「これだけの価格を出す価値がある」と考える土壌が広がったと考えることができます。この結果を鑑みれば、後継機の価格がスイッチを上回ったとしても、受け入れられる可能性は十分あるでしょう。

 ユーザーが考える価値と後継機の性能が合致すれば、買い控えも抑えられます。そこで、求められる性能と有機ELモデルの人気ぶりを踏まえ、後継機の価格は4万円前後でも通用するのではと予想します。

■後継機に関するアナウンスの発表はいつ? 最短から最長まで推測

●スイッチの携帯性は、「後継機」に受け継がれるのか

今はスイッチとPS5が競い合っているが、いずれ後継機とPS5の図式に変わるだろう(任天堂)(SIE)

 スイッチが成功した理由のひとつに、「据え置き機と携帯機の切り替えが可能」という点もあります。

 発売される以前は、「携帯で遊ぶゲームはスマホで十分、スイッチが入り込む余地はない」といった批判もありましたが、ふたを開けてみれば「スマホ以上のゲーム体験を、場所を選ばず楽しめる」というニーズを見事、掘り起こし、後の成功へとつなげました。

 決算の販売台数を見ると、携帯モードに特化した「Nintendo Switch Lite」(以下、ライト)の販売台数は、22年度で262万台、23年度は252万台でした。台数そのものは従来モデルに及んでいませんが、こちらは販売台数が大きく落ち込むことなく、微減に留まっています。

 ライトは携帯モードに絞り、価格をさらに下げた機種です。その魅力である価格面と、TVモード/携帯モード/テーブルモードという使い勝手の良さを天秤にかけた時、従来モデルないし有機ELモデルを選ぶ人のほうが多いのだと思われます。

 公式サイトにも謳(うた)われるコピー「いつでも、どこでも、だれとでも。」。人気と数字の両面で結果が出ているため、後継機がそのコンセプトを大きく変えない限り、受け継がれる可能性は高いでしょう。

●「スイッチ後継機」のアナウンスはいつ?

 今回の告知で、スイッチ後継機のアナウンスが今期中に行われることが明らかになりました。しかし今期といっても、2025年3月末まで日はたっぷり残っています。果たしていつ頃アナウンスが行われるのか、まずは最短のケースを考えてみましょう。

 ひとまず現段階では、「2024年6月に実施されるNintendo Directでは、後継機種は扱わない」と明言されています。「Nintendo Direct」は、任天堂や関連企業の最新商品などを紹介する配信番組で、6月のそれは夏から秋にかけて発売されるゲームタイトルが中心になるはずです。だとすれば、夏から秋に後継機のゲームは出ない=後継機の展開もそれ以降になると考えられます。

 また、Nintendo Directは毎年2月、6月、9月に行われるケースが多く、例年通りならば今年の9月にも実施されるでしょう。最短と考えるなら、ここで後継機のゲームが扱われるかもしれません。その場合、後継機自体のアナウンスも9月のNintendo Directで行うか、その直前(8月ないし9月)に単独で実施されるかもしれません。

 一方、決算の情報を参考にした場合、後継機のアナウンスはもっと遅くなる可能性もあります。任天堂は、23年度の広告宣伝費を1043億円と報告し、翌24年度分を850億円と予想しました。今期の広告宣伝は前期を下回ると見ているようです。

 後継機をアナウンスする際、発売日も同時に発表されるかは明らかではないものの、実際の発売日と開きがあるとユーザーの購入意欲が減退しやすく、発表の意味が薄れます。実際、広告宣伝費を見ると、今期内に後継機を本格的に宣伝する動きは乏しそうです。

 後継機の宣伝や広告の本格化が来期だとすれば、アナウンスはできるだけ来期に近づける日程になる可能性があります。その場合、宣伝期間が発売日まで短期間過ぎるのも印象が良くないとして、年末か年明け頃に後継機のアナウンスを行うかもしれません。

 あくまで推測ですが、最短でも8月から9月、長めに見積もると年末から年始、そして最長なら2025年3月まで、発表が引き延ばされる可能性はあります。アナウンスを待つ身としては、できるだけ早く実施して欲しいところです。嬉しい続報が到着するよう、祈るばかりです。

(臥待)

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