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もう全部、裏配線でいいんじゃない? 「ASUS BTF DESIGN」が示す自作PCの新しい形

ITmedia PC USER / 2024年4月19日 10時5分

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東京都内にあるASUS JAPANの本社にて、ASUS BTF DESIGNの説明会が行われた

 ASUS JAPANが報道関係者向け説明会を開催し、新たに展開する「ASUS BTF DESIGN」を導入したPCパーツ製品の発表を行った。その模様をレポートしよう。

●ASUS BTF DESIGNが提示するケーブルレスなアピアランス

 自作PC市場では、ゲーミング製品を中心に、透明/半透明のサイドパネルと光るパーツなどを使って「PCの中身を見せる楽しみ方」が主流だ。

 その歴史は長く、裏面配線を前提としたレイアウトを採用したPCケースの登場から始まり、電源ユニットは隠れ、5インチベイも省かれるようになった。それでも見える配線については、ケーブル自体をスリーブ化するなどドレスアップして対応してきたが、その進化形として「ケーブルを隠す(使わない)」アプローチを徹底させたのが、このASUS BTF DESIGNのコンセプトだ。

 その歩みを振り返ると、2023年3月に「Back-To-the-Future」シリーズのリリースを皮切りとして、グラフィックスカードの補助電源ケーブルも裏面に配線したコンセプトモデル「Hidden-Connector Concept」をCOMPUTEX TAIPEI 2023で披露。そして2024年1月に、その正式版となる「Advanced BTF」を公開した。

 BTFの名称は「Back To the Future」に由来する。直近の「ケーブル自体も見せて楽しむ」という流れからの転換であることを示すものだが、時間軸としては未来でありながら、かつて裏面配線が始まった時の理想への回帰を表すセンスの良いワードチョイスだと感じる。

●マザーボードのコネクターは裏側に GPUもケーブルレスに

 ASUS BTF DESIGNを採用したマザーボードは、可能な限りケーブルやコネクターを見せない。そのため、マザーボード製品のコネクターは基板の裏側に実装されており、PCケース製品もそれに対応したものとなっている。また、一部のマザーボード製品ではグラフィックスカードに最大600Wの電力供給が可能な拡張電源スロットを実装しており、それに対応したグラフィックスカード製品も同時に用意されている。

●完全な互換性と美しい見た目を実現するエコシステムを形成

 今回発表されたBTFモデルは、マザーボードが4製品、グラフィックスカードが2製品、PCケースが3製品だ。いずれも同社のTUF GAMINGブランド、またはROG(Republic of Gamers)ブランドに属しており、それぞれのブランド内のマザーボード/PCケース/グラフィックスカードの間で完全な互換性と見た目の調和を有し、エコシステムを形成して展開していく。

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