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銀座から「松坂屋」の名前が消える GINZAブランド再構築なるか

Japan In-depth / 2016年10月27日 19時54分

筆者は森ビル辻慎吾社長に、アート・文化の発信力の弱い銀座において、GINZA SIXが他の商業施設や他の地区とどうコラボレーションしていくのか聞いてみた。

「今、都市の中で文化、芸術というものを、どのように街の中に入れていくのか、ということは非常に重要なテーマになってきているし、これからますます重要になってくる。GINZA SIXの中では、吹き抜けの空間のところに草間彌生さんのアートを大きく展開をしている。また、チームラボの映像などを展示するなど、文化や情報発信に力を入れていきたい。」(辻社長)

また、辻氏は銀座の中で他の施設運営者とのコラボレーションの可能性もある、との考えを明らかにした。GINZA SIXの地下には観世流の「観世能楽堂」もできるといい、文化交流に目配せしているのは分かるのだが、銀座全体のアート・文化の発信力向上は一つの商業施設単独でどうにかなるものでもあるまい。やはり、銀座全体における取組み、いや、大丸有(大手町・丸の内・有楽町)地区や、それこそ虎ノ門地区、六本木地区、原宿地区などとの面展開が不可欠であろう。また、2020年オリンピック・パラリンピックが開催される臨海地区との連携も不可欠だ。

銀座地区には実は伝統的な美術館や博物館がない。ニューヨークにはメトロポリタン美術館やMOMAが、パリにはルーブルやオルセー美術館がある。都市のマグネット機能にはやはり文化・アートの力が必要だ。ラグジュアリー一辺倒では新しい客層を呼び込むことは出来ない。GINZAブランドが新しく生まれ変われるかどうか、デベロッパーが一枚かんでいるこのプロジェクトが試金石となろう。

 

トップ画像:2017年4月20日にオープンする「GINZA SIX」

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