仏で邦人、塩酸をかけられる
Japan In-depth / 2021年2月14日 15時21分
Ulala(ライター・ブロガー)
「フランスUlala の視点」
【まとめ】
・2月10日、パリで日本人3人が何者かに塩酸をかけられる。
・仏でスリ・ひったくりを含む事件に巻き込まれる可能性もある。
・情報収集を心掛け、危険なことを遠ざけて行動していくことが大事。
在フランス日本国大使館領事部から送られたフランス在住者宛てのメールによれば、2月10日(水)の夕方、パリ17区の公共空間に被害者である日本人が友人と3人でいたところ、塩酸をかけられ、顔をガードするために覆った掌に火傷するという傷害事件があったという。
この事件については日本のメディアでは一切報じられておらず知らない人も多いが、在フランス日本国大使館領事部からのメールでは、「フランスでは暴力を伴う犯罪の発生が絶えないため、犯罪に巻き込まれることのないよう、公共交通機関を利用したり屋外を移動する場合は、周囲の状況に常に注意を払い、人の少ない場所・時間帯を避けて複数で移動し、不審者・グループが近づいてきた際にはすぐにその場を離れる等、身の回りの安全に十分注意してください」と、呼びかけられている。
■ 在フランス日本国大使館領事部からのメール
事件詳細は、下記の通りだ。
(1)2月10日(水)夕刻、パリ17区の公共空間において、邦人被害者が友人と3人でいたところ、フードをかぶり下を向いて歩いてきた3人組(男女の別不明)からいきなり顔に向けて液体をかけられた。
(2)不審なグループだったため注意していたが、グループのうち一人が液体の入ったボトル(工具店などで普通に購入できるもの)を取り出した瞬間、危険を察知し、手で顔をガードした。幸いにして顔には液体がかからなかったが、掌に火傷を負った。
(3)すぐにその場から避難した後、医者の診断を受けたところ、火傷は塩酸によるものであることが判明した。仮に顔(特に目など)にかかっていた場合、失明など取り返しのつかない事案に発展していた可能性があった。(メールより引用)
このように塩酸などをかける事件はアシッドアタック(Acid Attack)と呼ばれる。アシッドアタックは女性に行われることが多く、イギリスや他の国では件数的にも多いようだが、フランスでは女性に限らず、2019年2月に地下鉄にて硫酸をかけたとみられる事件が2回起こっているものの、現時点ではわりと稀な事件といえるだろう。
しかしこの件に関しては日本のメディア、フランスのメディアともに一切報じていないため、事件がなぜ起こったのか、その後どうなったかの状況を知ることは難しい。今回、唯一、この貴重な情報を提供していたのが、領事部から出ている今回のメールとなった。
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