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ペットショップで売れ残っていた大きな猫をお迎え。精神的に苦しい時期を乗り越える支えに

女子SPA! / 2024年4月6日 15時45分

「寝転んでいると、手で頭をちょいちょいされ、リビング横の猫部屋へ呼ばれます。こういう時は『撫でて』か、遊びのおねだり。リビングではなく、2人きりじゃないとダメ(笑)もふもふの困ったちゃんですが、そんなそぼろが、かわいくて仕方ありません」

 なお、soraさん自身もわんわんくんという保護猫を迎えたことで考えさせられたことが多々あったよう。

「ペットショップに行かなかったら、そぼろには出会えませんでしたが、そぼろを“買った”という形を、とても複雑に思うことがあります」

 soraさんいわく、お店の店長さんは、そぼろくんが売れ残った時には自身が引き取ろうとしており、営業時間後にはワンちゃんを少しの間、店内に出すなどのケアも行っていたそう。

◆ペットショップで端に追いやられている子が気になるように

 しかし、高所に登ってしまうという理由から、猫たちは自由になれる時間がなかったため、体が大きくなっていた当時のそぼろくんの心境を思うと、何とも言えない気持ちになることがあります。

「今はペットショップに行くと、大きくなって端っこに追いやられている子のほうが気になって仕方ありません」

 救える命を助けたいと思うと、自分や他人が選んだ命の迎え方に悩むこともあるもの。

 しかし、この世界に生まれた猫たち自身には何の責任もなく、どんな状況下にいる子も愛され、大切にされるために生まれてきています。そのことを改めて理解し、私たちは自分や他人を責めるだけ終わらせない猫の守り方や、すべての猫が幸せになれる方法を考えていきたいものです。

 そぼろくんも、幸せを掴むために生まれた子。やっと出会えたsoraさん宅で、これからもたっぷり愛でられて素敵なニャン生を謳歌してね。

<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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