『ブギウギ』で好演の草なぎ剛、グループ時代に感じた「劣等感は今はまったくないですよ！」

草なぎ剛　撮影／廣瀬靖士（2024年）

　3月に最終回を迎えた朝ドラ『ブギウギ』で、作曲家の羽鳥善一を好演した草なぎ剛。初の朝ドラは、役と長時間向き合えた特別な時間だったと振り返る。

「とにかく集中力を途切れさせないようにするのが大変で。でも、普段僕のドラマを見ない吾郎さんが見てくれていたのはうれしかったな（笑）」

　最終週、羽鳥がスズ子（趣里）に“僕は君に嫉妬していた”と明かすシーンがあった。嫉妬することってある？

「ないね。グループ活動をしていたときはメンバーと比べて劣等感を感じたりしたけど、今はまったくないですよ。他人と比べても仕方ないなって腑に落ちて。（羽鳥の口調で）“自分が大事なんだよ、剛くん!”ってなりました」

　2015年から9年間、ナレーションを担当した『ブラタモリ』もレギュラー放送は終了に。

「『笑っていいとも！』が終わって、タモリさんと一緒の番組がなくなったときに、ちょうど『ブラタモリ』のお仕事をいただいて。画面には映らないけどタモリさんと一緒に番組を作っている気がしていたから、やっぱり寂しい。スペシャルがあれば、ぜひ参加したいです!」

「健さんの声が聞こえたんですよ!」

　5月17日には、主演映画『碁盤斬り』が公開に。

「これまでの僕の集大成といってもいい作品になったと思います。京都の太秦は高倉健さんの作品をたくさん生み出した撮影所。健さんを感じながら撮影できたし、本当に健さんの声が聞こえたんですよ!」

　復讐をテーマにした時代劇ということで、リベンジしたいことを聞いてみると、

「若いとき、階段の8段上から“いける”とジャンプしたら捻挫しちゃって（笑）。ジャンプのリベンジをしたいかな。ただ、実際にやったらケガするから、気持ちのうえでは障害や壁を乗り越える力をつけて、くじけない自分にステップアップしていけたら」

◆ピンクで連想するものは？

「サーモン。サーモンピンクっていうぐらいだからね。鮭は結構食べますよ。1週間に1回ぐらい？　切り身を冷凍してるから、食べたくなったら解凍してすぐ作れるし。ムニエルや、塩コショウして玉ねぎと一緒に蒸したり。バター風味もいいよね。あとサーモンピンク色のトレーナーも持っていて、結構古着にそういう色があるんだよね。つよちゃまはビンテージ好きだから、サーモンピンクは好きな色（笑）」

★主演映画『碁盤斬り』5/17公開予定
★主演映画『新幹線大爆破』配信予定（Netflix）

取材・文／花村扶美
ヘアメイク／荒川英亮
スタイリング／黒澤彰乃 
衣装協力／ネフォロジスト 
撮影協力／PROPS NOW