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大切な愛車が「水没…」 予期せぬ「自然災害」への備えは大切! 検討すべき車の「保険」

くるまのニュース / 2022年10月9日 14時10分

豪雨によりクルマが水没してしまった場面をニュースでたびたび見かけることがあります。こうした自然災害に保険は使えるのでしょうか。

■予期せぬ「自然災害」に備えて! 検討すべきクルマの「保険」

 豪雨でクルマが水没している様子をニュースで見かけることが少なくありません。
 
 では豪雨や洪水などの自然災害でクルマが損害を受けてしまった場合、保険は使えるのでしょうか。

 梅雨の季節から秋にかけて、台風による強風でクルマがひっくり返ってしまったり、大雨でクルマが水没したり、土砂崩れに巻き込まれるなどのニュースを見かけることがあります。

 最近では台風15号の影響で静岡県では記録的な大雨が降り、静岡市清水区では大規模な断水、さらに県内各地で床上浸水の被害も発生。

 なかにはクルマが水没するなどの被害も相次いで報告されています。

 自然災害は予期せぬタイミングで発生しますが、クルマに損害が生じた場合、保険は適用されるのでしょうか。

 自動車保険は大きく分けて、「自賠責保険」と「任意保険」の2種類あり、そのうち自賠責保険は「強制保険」ともいわれる保険で、法律により加入が義務付けられています。

 ただし、交通事故により相手を死傷させてしまうなど、法律上の損害賠償責任を負った場合に、治療費や逸失利益が補償されます。

 ほかにも、自賠責保険には相手のケガや死亡などに対する補償しかないため、相手や自分のクルマを壊してしまった物損事故や、自分自身がケガをしてしまった事故には保険金が支払われません。

 このため、自賠責保険に加えて任意保険に加入することで、クルマに損害があった時に保険が適用されます。

 任意の車両保険には自損事故などでも補償対象となる「一般型」と、一般型に比べて補償を限定した「エコノミー型」のふたつのプランがあります。

 ちなみに、エコノミー型は保険会社によって「限定補償型」「車対車+A」など名称が異なる場合がありますが、多くの保険会社で一般型と限定型のプランが選べるようになっています。

 エコノミー型のほうが保険会社によって補償対象が限られるケースがあるものの、自然災害による損害はどちらのプランも保険が適用されます。

 ソニー損保の場合では、例えば台風により機械式駐車場ごと水没したケースや、飛んできた瓦がクルマに当たったケース。大雨やゲリラ豪雨による損害では、ガード下の冠水に突っ込んだケース、土砂災害に巻き込まれたケース、また、洪水により水没したケースも補償の対象となると説明しています。

 ちなみに、車両保険を使った場合、通常は翌年の等級が3等級ダウンとなってしまいますが、台風や洪水などの損害で車両保険を使った場合は、翌年の等級ダウンが1等級のみです。

 ただし自然災害であっても車両保険では補償されないケースも。

 例えばソニー損保では、地震で屋根の瓦が落ちてクルマに当たった場合など、地震による損害は補償の対象外としており、これについて「地震は一度に極めて巨大な損害を発生する可能性があり、適切な保険料の設定が困難なため」と説明しています。

 このほか、同様の理由から噴火や津波によってクルマが損害を受けた場合も車両保険の補償対象外となっているため、注意が必要です。

※ ※ ※

 台風や豪雨などの自然災害でクルマが損害を受けてしまった場合、任意保険に加入していれば、一般型・エコノミー型のいずれのタイプでも保険が適用されることが分かりました。

 一方で損害保険料率算出機構「自動車保険の概況」の資料では、2021年3月末時点での車両保険の加入率は全国で46.2%と、対物賠償保険の75.3%に比べてそこまで高くないといえます。

 普段は事故をしないから車両保険は必要ないと考えている人も、大切な愛車を守るためにもクルマの保管場所や移動範囲の自然災害リスクを考慮して、車両保険への加入を検討してみても良いかもしれません。

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