免許証の背景、なぜ「ピンクOK」になった? 実は「笑顔もOKに?」 基準が緩和された背景とは
くるまのニュース / 2023年5月5日 19時10分
免許センターや警察署で運転免許証の写真を撮影した際に、写真の仕上がりに「イマイチ納得がいかない…」と感じたことのある人はいるでしょう。しかし、最近では自分で気に入った写真を警察に持参して免許用写真にすることができ、背景色もピンクやオレンジなど比較的自由に選べます。では、なぜ背景色などを好きに選択できるようになったのでしょうか。
■免許証の背景なぜ「ピンク」OKになった?どんな写真なら使えるの?
運転免許証の写真といえば背景が青く、表情も乏しいものというイメージが強いです。
しかし、最近では自分で気に入った写真を警察に持参して免許用写真にすることができ、背景色もピンクやオレンジなど比較的自由に選べます。
では、なぜ背景色などを好きに選択できるようになったのでしょうか。
免許センターや警察署で運転免許証の写真を撮影した際に、写真の仕上がりに「イマイチ納得がいかない…」と感じたことのある人はいるでしょう。
警察施設の機械で撮影すると背景は青色のみで、機械の関係なのか顔色も悪く写りがちです。
しかし現在は免許取得や更新といった手続きの際に、ピンクやオレンジなど好きな背景色で撮影した写真を警察に持参し、免許証の写真にすることが可能となりました。
以前は好きな背景色を選べませんでしたが、なぜ自由に選択できるようになったのでしょうか。
免許用写真に関しては、道路交通法施行規則第17条第2項第10号において「申請前六月以内に撮影した無帽、正面、上三分身、無背景の縦の長さ三・〇センチメートル、横の長さ二・四センチメートルの写真で、その裏面に氏名及び撮影年月日を記入したもの(条文を一部抜粋)」と要件が定められています。
つまり6か月以内の比較的新しい写真であること、帽子をかぶらない、正面を向いて撮影する、背景に模様や風景が写っていないなどの条件を満たす必要があるのです。
警察ではその規定をもとに、本人を直接撮影する方法と本人が持参した写真を複写型の装置で撮影する方法などを採用して免許用写真にしています。
2019年には警察が個人の希望に応じ、持参した写真から免許用写真を作成することに関して全国的な運用を統一したものの、警察に写真を持参した人からは「あいまいな基準で写真の撮り直しを求められた」、「基準が厳しすぎる」など審査基準について苦言を呈する声も多くありました。
そこで警察庁は、2021年に「個人の識別が容易にできる写真は受け付ける」という基本スタンスのほか免許用写真の具体例などを公表。
それを受けて各都道府県警察でも免許用写真の明確な基準が定められることになりました。
これによって、背景の色は赤色や黒色のように個人識別がしにくい極端な原色でなければ認められるようになり、背景に模様がない、体が背景と同化していないなど一定の条件を満たせばピンクやオレンジといった好きな背景色を選択できるようになったのです。
■免許証の写真は…笑顔でもOKに? 都道府県警察によって違う条件は?
さらに、顔の表情に関しても警察庁が「極端に目を大きく開けていたり、目を閉じていたりして個人識別が容易でないものは許容できないが、微笑んでいるものであっても個人識別が容易にできる場合は許容できる」とアナウンスされたことで、笑顔の写真が撮影できるようになりました。
ただし、笑いすぎて目を細めているものは免許用写真として使用できない可能性があるため注意しましょう。
そのほか頭髪や装飾品などに関しても、個人識別に問題がなければヘアーバンドやピアス・イヤリングなどを装着できたり、日常的にその髪型をしているならばカツラの使用やマゲを結うことなども認められます。
免許用写真の具体的な基準については各都道府県警察のホームページで公表されていますが、それぞれの警察で掲載内容が若干異なる場合もあります。
たとえば千葉県警や茨城県警では「裸にみえてしまう」写真をNGとしているほか、北海道警では瞳が確認しにくいとして「眼鏡のフレームと目が重なる」、「前髪と目が重なる」写真などをNG例として掲載しています。
※ ※ ※
2021年に運転免許証に使用する写真の基準が緩和され、一定の条件を満たせば背景色など自分の好きな写真を選択できるようになりました。
写真の持ち込みに対応していない警察施設もあるため、自分で写真を持参して免許更新などをする場合には、住んでいる地域を管轄する警察のホームページなどを十分に確認しましょう。
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