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まるで「旧車いじめ」!? 13年超のクルマの「自動車税」なぜ高くなる? それでも旧車に乗り続ける理由とは?

くるまのニュース / 2024年5月20日 7時40分

4月1日時点でクルマを所有している人は、自動車税を納める義務があります。そして自動車税は新車登録時から13年を超過すると重課される仕組みですが、13年超の旧車所有者に、なぜ高い税金でも乗り続けるのか聞いてみました。

■重課されても古いクルマのほうがトータルで安上がり!?

 毎年GWあたりになると、「自動車税」の納付書が送られてきます。
 
 自動車税は4月1日時点でクルマを所有している人が支払う義務のある地方税ですが、すでに納付書が届いたという人がいるかもしれません。

 自動車税は2019年10月以降に新車登録されたクルマの税額が引き下げられました。

 たとえば2リッターエンジン搭載車では、2019年10月以降に登録されたクルマは新しい税額の年間3万6000円、それ以前に登録されたクルマは古い税額の3万9500円を納めることになります。

 そして現在の規定では、クルマの新車登録から13年が超過した古いクルマは重課される仕組みになっています。

 まるで「旧車いじめ」ともいえる自動車税の仕組みですが、なぜ古いクルマの税金が高くなるのかというと、「環境への負荷」が挙げられます。

 燃費性能が劣る古いクルマは、排気ガスなどで環境に負荷をかけているからということが理由とされています。

 環境性能に優れた新しいクルマに買い替えを促進する目的もあるようですが、古いクルマを大切に乗っている人たちからは、この自動車税の重課は、「古いクルマ=悪いクルマ」という偏った考えのもの制定されていると不評を買っています。

 そもそも自動車税は、排気量によって税額が変わるのですが、排気量が大きくなるにつれて少しずつ金額が高くなっていきます。そのため13年超の大排気量エンジン搭載車はかなりの税金を納めることになるのです。

 自動車税の排気量の区分でもっとも大きいのは「6リッター超」です。国産車は6リッター超えの超大排気量モデルはないのですが、一部のアメ車やベントレーなど超高級ブランドでは6リッターモデルが存在します。

 6リッター超の税額は、2019年10月以降の登録で11万円、それ以前は11万1000円、13年超は12万7600円と、かなりの税金を納めることになります。

 では、13年超のクルマを所有している人に、なぜ自動車税が重課されても乗り続けるのかを聞いてみました。

 2011年式の輸入車を所有するKさん(40代・男性)は、車両価格の安さとそのクルマの魅力に惹かれて購入したそうです。

「13年超で重課されるのは知っていましたが、走行距離が極端に少なく、新車時に600万円を超えていたクルマが100万前後で購入できたのでお買い得だと思い、手に入れました」

 経年劣化を考慮し、購入後すぐにオイル類をすべて新品に入れ替え、タイヤも新調、ETC車載器も社外品に交換などに費用がかかったそうですが、きちんとメンテナンスしたこともあり、これまでにトラブルはないそうです。

「確かに車検時にかかる整備費用も多少割高ですし、自動車税も重量税も重課されます。

 それでも乗り続けるのは、総額を考えるとやはり古いクルマのほうが経済的に安く済むからです。

 パワーも十分、安全装備も必要最低限は装着されています。ナビは地図データが古いので、スマホのアプリを併用して乗り切っています。

 やはり燃費は悪いのですが、私の場合年間の走行距離が1万kmに満たないので、燃料費もそれほどかかっていません。

 むしろ元・高級車ならではの豪華な内装や佇まい、所有欲を満たしてくれるステータス性などを考えると、こちらのほうがお得だと感じています」

 Kさんは、重課はもちろん嫌だといいますが、それでも新車を買って月々のローンの支払いが増えるほうが経済的な負担が大きいといいます。

 維持費が高くても今のクルマに満足しているそうで、しばらく乗り続けるとのこと。

 新車は最新モデルならではの魅力にあふれていますが、古いクルマにはそれでしか味わえない魅力があるといえるでしょう。

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