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窓から見えるのは天橋立 大阪と2拠点生活の管理者「第2の実家、心癒せる場所に」

京都新聞 / 2023年11月3日 15時0分

5月から天橋立ユースホステルを管理運営している砂山さん(宮津市中野)

 京都府宮津市中野の天橋立ユースホステル(YH)。共有スペースにはテーブルサッカーや漫画が置かれている。天橋立ユースホステルの管理者・砂山真一さん(49)はレコードプレーヤーを手入れしつつ「若い頃に旅行でYHを使った60代の利用者が多く、懐かしんでもらおうと買いました」とほほ笑んだ。

 一般財団法人「ポジティブアースネイチャーズスクール」(京都市中京区)の代表理事として京都市左京区のキャンプ場や兵庫県丹波篠山市の児童向け博物館の指定管理者を務め、子どもに自然体験を提供。実績が買われ、5月から天橋立YHの管理者となった。

 自然に目覚めたのは高校時代。ワンダーフォーゲル部で、1年の夏に1週間かけて長野県の北アルプス槍ケ岳を登った。手も使って懸命によじ登った頂からの景色が忘れられない。旅行会社で添乗員を務めた後、ニュージーランドでアウトドアを学び、2010年に同法人を設立した。

 現在は大阪府茨木市に住み、YHで利用者を受け入れる際に宮津に向かう2拠点生活を送る。「7、8月はほぼ帰らずに宮津で過ごしました」。施設は築60年だが、壁に木材を使い、共有スペースに畳マットを敷いて清潔感を演出する。

 YHでも自然体験に力を入れる。8月に小学3年~中学2年と保護者25人を受け入れ、7日間のフリーキャンプを行った。スケジュールは自ら考える。魚釣りをする子あり、散歩する子あり。「天橋立の自然と歴史の力なのか、みんな積極的でした」と感心する。

 多忙な夏だったが、サップやカヤックで海を漂った。窓から見える天橋立にも心が安らぐ。利用者が外を眺めてほっこりする姿を見るのもお気に入りだ。「YHを第2の実家のようにしていきたい」。大人も子どもも、のんびり心を癒やせる場所づくりを目指す。

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